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お題シリーズ3

初代聖女の誕生

作者: リィズ・ブランディシュカ



 とあるところに、凄腕の治癒士がいた。

 治癒士は、怪我をした人間を手当てしてまわるのが仕事だった。


 しかしけが人は多い。

 手が回らない事が多かった。


 強い回復魔法の使い手であるその女は、いつもたくさんの人を救いたいと思っていた。


 他の人より強い力で回復魔法を使う事ができたが、その魔法は必ず一人に対してしか使えなかった。


 二人に対して使おうとすると、魔法が発動しなくなってしまうからだ。


 だから、女は悩んでいた。


 どうにか一度で二人を治療できるようになりたい。


 それができたら、三人を、四人を、もっとたくさんの人を治療したい。


 災害や事故、戦闘の現場では一分一秒が貴重だ。


 同時に大勢を治療できれば、どれだけの人間が死なずにすむだろうかと考えていた。


 だから、女はその方法を求めて悩み続けた。


 様々な文献を読んで、色々な回復魔法の使い手に話を聞いた。


 そんな努力が実ってか数年後、女は複数の相手に回復魔魔法を使えるようになった。


 慣れれば早いもので、片手で数えるほどだった人数が二桁になり、三桁になり、最終的には一度に千人の人間を癒す事ができるようになった。


 その功績で、女は人々から聖女と呼ばれるようになった。


 これが、初代聖女の始まりである。


 その後の時代では。聖女の称号は、優れた回復魔法の使い手に与えられる事になった。



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