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第ゼロ並行世界 (魔法戦記の記憶)


 その日、世界は跡形もなく消し去った。しかし、その光景は今回が初めてじゃない、何度も見ている・・そんな気がするんだ・・・

「たすけて・・・それができるのは、あなただけなの・・・・だか・・・ら・・・」

その少女は、私にそう伝え血を吹き出し息絶えた。その目から流れている血涙は、絶望に満ちた世界を見たかのような瞳からの叫びにも見えた


 「はっ!はっ・・・・はっはっはっ・・・・はぁー・・・・・」

夜中、私は目が覚めた、目からは涙がこぼれ何か恐ろしい夢を見ていたような気がする、だけど、これが初めてではない起きたら泣いていて、こんな感覚になるのは、ここ数年の間に何度も見ているのだ、だけどその内容をぼ得ていたことは今まで一度もない・・・なにか、もやがかかったかのような記憶が鮮明に思い出せないのだ・・・所詮は夢なのだ当たり前といえば当たり前なのだが、なにか思い出さないといけない気もしている・・・

「もう一度寝よう・・・」

もう一度、夢を見たら覚えているかもしれない、恐ろしいが思い出さないといけない・・・・そんな使命感に私はとらわれていた。しかし、その日は夢を見ることなく、翌日になった。

「愛菜~いつまで寝てるの!起きなさい!」

「ん・・・おはよう・・ママ。」

時刻は、朝の七時起きれるときは起きれるのだが、起きれないときはこうして、ママに起こされる。

 私は、準備を行い自転車にまたがり通学路につくいつもの道に、いつもの光景何一つ変わらない平凡な日常、こんな平和がいつまでも続いたらいいのに・・・

「愛菜~!おはよー!」

「芽衣ちゃん!おはよー」

近所に住む、幼馴染のさかき 芽衣めいちゃん、なんだかんだ中学も同じになって、毎日の登校時には一緒になる。

「ねー見た?昨日の・・・」

「知ってる~、失踪事件だよね・・・怖いよね~愛菜は可愛いから狙われちゃうかもねえ~」

「もう、やめてよ~」

そう、最近私の住む町で物騒な事件が起こっている・・それは”連続怪異失踪事件”警察も懸命な捜索を行っているが、今まで被害者が一度も見つかったことはない・・・そのため、怪異事件なのだ・・・しかし、なぜそこにいた人間が忽然と消えてしまう・・そんなことがあるのだろうか・・・自転車で学校に向かいながらそんな話ばかりしていると、あっという間に学校についた。

「じゃ、愛菜また帰りね~w」

「うん」

学校では、クラスが違うため、芽衣ちゃんとは別々になってしまう、少し寂しい、だけど、自分のクラスにも友達はいる

「神崎~おはよ~」

この人は、このクラスで一番初めに仲良くなった友人の”斎藤さいとう たくみ”君、クラスのムードメーカーで、みんなと仲がいい私と違い、コミュニケーションも取れるので、人気者だ。

「うん、おはよう 今日も元気だね」

「おう、それが、俺の取り柄だからな!」

しかし、このキャラクターは、私も見習いたいものだ。

「あ、そういや聞いたか?今日転校生が来るんだってさ、こんな時に怪しいよな・・・俺は怪しいとにらんだね」

「もう、そんなこと言っちゃだめだよ」

怪しいと、いわんばかりのポーズで、転校生と怪事件の関係性を疑っているが、そんなこともあるはずはないこんなことが好きなのが、巧君なのだ・・見た目はイケメンだがこういうう部分がもったいない・・・

「はーい、みんな席について~」

そんなこんなで、担任の琴音先生がやってきた。ホームルームでいつもの確認事項を行い、そして

「皆も噂で知っているかもしれないが、転校生だこの町や国にまだ馴染んでいないから、皆で支えてあげてくださいね。」

扉が開き、銀の髪の美少女が現れた、その姿は神秘的でまるで妖精のようだった・・・クラスは騒めきその後、休み時間はひっきりなしに皆転校生のもとに集まった。転校生の名前は”アルテシア クラリス リリア”長い・・・覚えるのは時間がかかりそうながする・・・私は、彼女と仲良くなりたかったが、どう話しかけたらいいかわからず、ずっと席に座っていつものように、本を読んでいた。その日の午後のことだ、移動教室になり彼女はどうしていいかわからなかったのか、困った感じだったので私は、話しかけてみることにした。

「大丈夫?」

これが、きっかけになったのかもしれない、話しかけると彼女の表情は 驚きと嬉しさがこみあげてきたかのような表情になっていた。

「見つけた・・・」

「え?何が?」

彼女の言うう見つけたの意味が分からなかった・・・何を見つけたのだろう・・何か探し物が見つかったのかな?私は、とりあえず移動教室だといううことをつげ一緒に移動することにした。意外に話してみると日本語もうまくすぐに仲良くなった。私の生活がまた少し楽しくなったのだ午後の授業は終わり、が下校時間に、帰ろうとするとクラリスが一緒に帰ろうと話しかけてきた、私は、別に嫌がる理由もなく、一緒に帰ることに校門で待ち合わせている芽衣ちゃんと合流し、三人で下校することに。

「へー、日本に・・大変だね」

「そーなんです、私、親いないから親戚がいる日本にやってきたんです。」

芽衣ちゃんも、すぐに仲良くなり、その日から私たち三人は、一緒に行動することが多くなり驚くことに、クラシスの家は、私の家の前のアパートだったのだ。中学生一人暮らしは大変だろう・・・そう思い、私はママに相談したまに、ごはんにも呼ぶ中になっていた。そんな生活が続いたある日のこと、クラリスが夜一人で出かけるのが、見えたため危ないと思い私も付き添おうとクラリスを追うことにした。すると、狭い路地にとまりクラリスは何かぼそぼそと言い始め、私は話しかけることができず、見ていることしかできなかった。すると、辺りが一瞬光に包まれあまりの明るさに目をゆむってしまった、目を開けるとそこはさっきまでいた場所だが、暗かった周りは赤い世界に包まれ、何だか、鉄のような・・・錆のような・・・鼻につく嫌な香りが漂っていた・・・

「ここは・・」

クラリスは、またスタスタと歩き始める・・怖くなり私は話しかけようとしたその時だった・・・

人のうめき声のようなものが、聞こえてきた。どこから聞こえてきているのかもわからないだけど、それは間違いなくうめき声だった

「クラリス!」

私は、大きな声でクラリスに話しかけた

「! 愛菜!あなた・・・やっぱり・・・」

その時のクラリスの顔はかなり驚いていた。

「ここには、魔法使い以外入ることができないのに!まさか・・・やっぱり純粋な・・・」

「ここは、どこなの!?」

クラリスは、一息つき深呼吸をする、自分を落ち着かせているかのようだった。

「落ち着いて聞いて、ここは私たちのいる世界の隣にある並行世界。信じられないだろうけど、この世界で今異変が起きているの」

「異変?」

「そう、異変。私たちは”ファントム”って呼んでるけど、彼らのせいで人々がこの世界に迷い込み餌食にされている、この世界に迷い込みそうして死んだ者は、現実世界に戻れもしないし時間がたつと人々の記憶からも消されていく。私は、この世界で皆を助けるため戦っているの、魔法少女として」

「魔法少女・・おとぎ話じゃないのに・・」

「これは現実で、あなたは迷い込んでしまった・・・って、こんな時に・・・危ないから私から離れないで」

その時、雲の切れ間から何かが降ってきた、それは大きな人のような・・・・あれが、クラリスの言うファントム・・・

「わが名に応え、この世界を救いし神よ、その力私に授け、現会せよ!・・・・着装!」

その途端、クラリスは光に包まれ次の瞬間には、ドレスのような鎧に身を包み手には剣を拵え現れた。

「アトランティス!」

呪文と同時に、私の周りに何か薄いガラスのような膜ができた

「そこにいたら、安全よ。戦闘が終わるまでそこでじっとしてて!はぁああああ!」

その光景は、まるで物語のような人の認識できる速さで戦いだした、これが・・・私の知らなかった、もう一つの世界・・・・戦う彼女の姿は美しかった。

「クッ!なんて固いのよこいつ!  しまっ!」

クラリスはその途端、虫でも払われるかのように地面に叩きつけられぐったりとしている・・まさか・・・その恐怖はいままで感じたことのない感覚に陥れられ自分の力のなさに泣いてしまった。私がもっと強かったら、私も魔法少女だったら・・・・クラリスだけあんな痛い思いをせずに済んだのかもしれない・・死なずに・・・・

その途端、私の脳に声が響いた。

「その、想い言葉に間違いはないかい?」

「だれ!?」

「私は、この世界の神様っていえばわかるかな?私たちではこの世界は救えない、君のような心清い少女に魔法少女として戦ってほしいんだ・・・・君が、あの子のために悩んだ心に間違いがないなら、この世界を救う力を 戦う力を 授けよう  さあ、私と契約を行うか?」

「クラリスを・・・皆を救えるなら・・私はなんだってやる!」

「その言葉、契約として承る。ここに君を魔法少女として契約を行う」

その瞬間、私の胸に耐え難い激痛が走りその場にうずくまってしまった・・・

「う・・うがぁああああああああああああ!」

胸からは、ハートの形をしたジュエルが出現した・・・これは・・・

「それは、”マジックデバイサー”それは、魔法少女の転身アイテムであ君の心臓だ。壊れたら死ぬから気を付けて、この世界を頼んだよ」

「私は・・・もう弱くない!」

「転身を念じれば、着装はできる。念じなさい」

私は、デバイサーをかかげ念じた。頭に浮かんでくる言葉を声にして発すると

「我、この世界に契約せザりもの、その命によりて現会せよ!  着装!」

その瞬間体は宙に浮き服が分解され、バラバラになった服はなくなりその代わり鎧が私の体に出現した。

「これが・・・・魔法少女・・・・」

腰には、短い剣が2本にあった・・・戦い方は、わからないが今はクラリスを助けることが先決だ、私は、目の前にいる巨大な”ファントム”に、武器を構え立ち向かう・・・・・・しかし

「はっ!まず!」

私は、すぐに手でたたかれる虫のように地面にたたきつけられてしまった。全身の骨が折れるような感覚にとらわれる・・・動けない・・・やっぱり私には無理だったのだろうか・・・・この光景・・どこかで・・・・薄れゆく・・意識の中・・・私は願う・・・もし次の世界にも同じことが起きてしまうなら、弱い自分ではなく強い自分に生まれ変われますようにと・・・・霞んでいる視界には、ファントムとそれに食われるクラリス・・・目の前には生首だけが転がってきた・・・そして、動かない体は抵抗することができず、私も足からバリバリと食われ・・・・・そうして私は・・・・




                    死んだ。



              



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