かなづち
手は………なんとか動く。
足も、不格好ではあるだろうがジタバタと動かせる。
顔は上を向き、ぼやけた光がゆらゆらと揺れている。
まるで火のようだなと思うだけの冷静の後、ああ、私は沈んでいってしまっているんだということに気づいて再び慌てだす。
息ができない………苦しい………
ムッとしていた口が開く。歪なブツブツが吐き出され、異物が私の中に入りだしてきた。
おい、止めろよ。
入ってくるなよ。
いらないんだ、そんなものは。
私を苦しめて何が楽しい。
そう思っても声は出せない。わめきも叫びも全てかき消されてしまっているように、何もどこにも届かない。
ふいに胸の内側から圧を感じた。
喧騒もない、静かな音を聞いた後、私は手足を動かすのをやめた。
光はいつのまにか見えなくなっていた―――――――――