事情
遅くなってすみません。仕事で疲れて書く気力がなく2,3日放置してた時もありました!
なので急ピッチで書いたため変な文章だったりします。あとすぐ話がそれてますがよろしくお願いします。
お腹がなったのでソフィアちゃんにご飯を作ってもらう事にしました。俺には家事スキルはないので助かるのだがこの世界のものって俺食べても大丈夫なのかな?胃というか体的にはぜんぜん大丈夫なんだろうけど、味がね?で、味は?ってやつですよ。
俺は今ドランノヴァになっているから体を壊すってことはないと信じたいが味はどうする事もできないだろう?もしソフィアちゃんが家事スキル特に料理において壊滅であったなら?考えただけでも恐ろしい。よくある展開なのが家事で着そうで出来ない。料理以外は完璧ただし料理以外。みたいなものがよくあるお約束の展開だが今回はなくていいですお願いします!
いいか!?自分が被検体になる事を想像してみろ?可愛い子が自分を介抱してくれてさらには名前を付けてくれて、笑顔で対応してくれて。パッと見部屋は片付いている。このことから家事がそれなりに出来るんじゃないかそう思うだろう?そして笑顔で自信満々に自分から料理を作りに言ってくれたんだぜ?普通料理楽しみだろ。
だがな?こんな時に・・・・・・こんな時だからこそかもしれないが『飯まず』の可能性を頭によぎってしまったんだ。なぜよぎった!言え!何でだ!余計な考え事を増やしやがってちょっと前の俺をぶっ飛ばしてやりたい。ちょっと1分前に戻ってくる。
だが音で聞く限りドリルの音がしたり、え?料理でそんな音するっけ?といいたくなるような事はおきていない。大丈夫大丈夫まだ大丈夫。音は大丈夫。むしろ慣れているような軽快な包丁のトントントンという音がなっている。なんかこの音だけ聞くと朝起きると彼女が朝ごはん作ってくれてるシチュみたいだな。彼女いた事ないけど。
次第にいい匂いがしてきた。何だろうなんていえばいいのか分からないがとても食欲をそそる匂いだ。本格的に空腹がやばくなりそう。そうじゃなくても2日以上食べてないんだよく生きてるぜ。まぁ人間でも死にはしないかもしれないが何度も繰り返すが今の俺はドラゴンだ。2日飯を食わなかったぐらいで死ぬとは到底思えない。
だが逆にドラゴンだからこそ飯抜きはきついのかも知れんな。大きければ大きいほど消費するエネルギーが増える。それだけ腹も減る。ならその分のエネルギーを補給しなければならない。どのくらいあるのかは知らないが人間とはとても比べ物にはならないほど多いだろう。けど燃費は人間の方がいいのかも知れんな。それだけ制限があるとも言えるかも?
グー。
頭を働かしたせいでよけにお腹が減ってきた。頭を使うとお腹が減る体験を今始めてした。向こうの世界では基本考え事はしないようにしていた。考えれば考えるだけ馬鹿らしくなってきたからだ。どうやっても答えは見えてこないし、考えれば考えるだけ泥沼にはまる。結局考えるのをやめたときに答えは見出された。結局無駄だったという事。それを必死にそれこそ命を削って考えた答えが『無駄』。やっていられない。
昔の事なんて忘れてしまおう。今はこの新しく始まったばかりの生活を楽しむとしよう。田橋 京谷は死んだんだ。これからは『ドランノヴァ』で『カルマ』なんだ。
「はーい。できたよ」
「はよお!はよお!」
「はいはい、ご飯は逃げないからそんなに急かさないの。あ、でも冷めちゃうか。冷める前にゆっくりとお食べー」
気持ちは子鳥になったつもりで。燕が巣の中で親鳥の持ってくるご飯を口をあけて待ってる姿を想像してくれればいい。そんな気持ちで催促したら心なしかペットに対する言い方をされた気がするがあながち間違ってないので素直に受け入れておこう。ピーピー。
「いただきます!」
「召し上がれー」
出された料理の献立はスープにパン。以上! とてもシンプルで少なく感じるけれどある意味じゃ俺は病み上がりみたいな感じなので少なくてもいいのかもしれない?だが足りるかな。・・・・・・もしかしたら今出せるのがこれだけという可能性も。ふー、だったら例え美味しくなかったとしても最後までちゃんと食べきろう。感謝をしていただこう。それが俺に出来る最大の御礼だろう。箸など在るはずもなくスプーンでいただくことになる。スプーンはあるんだよなぁ、箸だって在ってよくない?
まずはスープ。喉も渇いていたことだしこのスープで喉を潤すとしよう。具材はなんだろう?ジャガイモ似たものとニンジンに似たもの。玉葱もどきにお肉も入ってる。何だこれ普通にスープじゃねーか。何スープって言うのこれ。野菜スープ?
まぁいい。具材のことも気になるが今はお味のほうが気になる。スープを一口すすってみる。味は薄いな。むしろ塩しか使ってないんじゃないかと思える味付け。だがしょっぱくなく普通に飲める。よーく味わえば野菜の味も感じれなくもない?かな?その材の味を生かしたスープなんだろう。
じゃあその素材であるジャガイモに似た何かから食べてみよう。見た目は完全にジャガイモのそもの。ジャガイモの種類も何種類もあるがそもそも種類を知らないのでこのジャガイモに似た何かがどのジャガイモに似たものなのかわからん。
ちなみに有名な話てか普通に皆知ってると思うが、何種類もあるのは作れる環境とかってのもあるけど、やっぱりいろんな料理に合ったものが欲しいからだろう。たとえば煮物とポテトサラダに使うジャガイモは違う種類を使っている。ポテトサラダに使うのはホクホク食感の崩れやすいもの。煮物にそんなものを使ったらジャガイモがなくなってしまう。ジャガイモはー?溶けたよ。なんて会話が繰り広げられてしまうかもしれない。煮物に使うジャガイモはしっとり食感の崩れにくいものだ。
じゃあ今回このスープに使われているジャガイモに似た何かはどっちかというとすっかすかの煮崩れしにくいやつだ。・・・・・・何だこのジャガイモもどき煮込んであるはずなのになぜこんなにすっかすかなの!?なに?むしろ持ってかれてるの?どこに持ってかれてるんですか?ニンジンですか?玉葱ですか?
くっ分からない。俺にはわからない。煮込んであるんだから普通水分を吸収するものだろう!?なのに何故すっかすかの状態なの!?やはりこれはあれか?異世界だからというとても便利な言葉で片付いてしまうものなのか!?ド畜生!予想の斜め上を行きやがった!誰がこんなの予想できるか!
ジャガイモもどきでこれだニンジンに玉葱もどきは一体どうなるんだ。見た目はまともなのに!こんなにもまともで美味しそうに見えるのに。ええいままよ!今度はニンジンだ!ニンジンを食べてやる!
ニンジンを食べようとスプーンで触るとニンジンがグニャっとなった。もう一度触ってみた。グニャっとなった。もうやだこの世界の食材。2個目なんだが既に心が折れました。飯まずじゃなくて具材まずだとは思いませんでした。一体どこ産の野菜なんでしょう。後で聞こう、聞いてその原産地に行って生産過程を見よう。何をどうやったらこうなるのか。こういう品種といわれればそれまでだが一体全体何を目的としてこんな野菜を作っているのか甚だ疑問である。品種改良とかないのか?そんなものをやっている暇はないとか?だがこの世界はドラゴンノヴァを基点としているはずだろ?あの世界では野菜とかも普通のものだった。説明文にもちゃんと普通のニンジンとかって書かれてた。
なんだろう、実はここドラゴンノヴァとは関係ないのでは?そんな気持ちさえ抱き始めました。実はあの普通というのはこの世界では普通であって現実世界で普通だとは一言も言ってないからといわれえている気持ちにもなりはじめました。
なぜ俺はご飯を食べるだけで、しかも食材を2つ食べただけでこんな変な感情を抱いているんだろうか。ご飯を食べる前の俺と比べるととんでもなく落差があるだろう。今の俺笑えてる?大丈夫かな?
なんとなくもうどうでもよくなりつつ今度は玉葱に手をつけることにした。この玉葱は一体俺をどのように絶望へと導いてくれるのだろうか・・・・・・。
何で玉葱だけ普通に美味しいんですかね。なんで玉葱だけ普通に瑞々しくて口に入れて噛むととろっとして、煮込んであるため辛くなく、塩っけしかないスープだが、そのスープをしっかりと吸っていて味のしみ込みがはんぱない。何だよやれば出来るじゃねーかよ農家たち!何故これを他の野菜でもやらなかったんだよ。そりゃ育て方は違うけどそれでもこの違いはひどすぎると思うんです。
玉ねぎが好きなんですか?それとも玉ねぎ以外が嫌いなんですか?そう問いたくなるほどに違いがひどい。違う野菜だけども!比べる対象としてなんかダメかもしれないけど、それでも同じスープの中に入っている具材なんですよ。どうしても比較してしまうじゃないですか。むしろ比較するなってのが難しいんです。これでも元日本人なんですよ?一応社会人として働いてお金稼いでたんですよ?だからご飯はいつもちゃんとしたものを食べてたんだからこの違いは大きい。
常人ならジャガイモ食べた瞬間ペッってしたね間違いない。絶対やった。俺だって若干やりそうになったから他の人だったら絶対にやった。そんな事をすればソフィアちゃんを悲しませる事になるためがんばって飲み込んだが涙目だったのをみられていないだろうか?
しかし玉葱うまー。元の世界では玉葱あんまり好きじゃなかったけどこの世界に来て玉葱が好きになりました。ちょろい?いいんじゃないかな、ちょろくたって。人間そんなものだろ。今まで嫌いだったものでもたまたま食べてみたら全然食べれるようになっていてしかもそれが好きになる。よくある話だ。
子供の舌と大人の舌は味の感じ方が違うって聞いた事がある。特に苦味は子供はすごく感じるらしい。だからこそピーマンが嫌いな子供が多い。そもそも苦いは毒なんだから。全部が全部毒な訳ではないけれどね。
苦い事に関してはもうどうでもいいよ。自分で掘り下げておきながらこの扱いである。てかそもそも今の俺人間じゃなくね?ドラゴンじゃん。あれ?実は味覚違う?人間と味覚がう?いやいやいやでも今完全に人間の姿だぜ?見かけだけ?味覚とか感覚のものはドラゴンのままだったり・・・・・・?
その場合とても困りました。そもそもドラゴンの味覚なんて知らないからどうか分からないが、もし違うのであればどう言い訳しましょうか。
「美味しくなかった?」
「ん!?」
俺が悩んでいるとソフィアちゃんの方から話しかけてきた。スープを飲む手が止まっていたことに今気づいた。しまったと思ったがもう後の祭りである。だったらこのままソフィアちゃんが悲しまないであろう返答をすればいいだけの話である。
「そ、そんな事ないよ?」
「無理しなくていいよ。分かってる。自分でも美味しくないって分かってるから」
「えぇ」
「ふふっ」
ソフィアちゃんは自分の料理がまずいと知っていたのか!?じゃなくて素材がまずい事を知っていたのだろう。知っていて当たり前だろうけれど・・・・・・知っていて何故だしたとも言えるかもしれないが。でもこれでひとつだけうれしい情報が手に入った。少なくとも味覚は人間と同じ可能性があるという事。
素直に嬉しい。食事は娯楽と考えている俺としては人間のときの味覚と同じというのは嬉しい限りです。だってしばらくの間食べるものは人間の作ったもの。もしくは自分で作るものだからね。自分で作るにしても素材の味が分からなければ美味しくなる料理のしようがない。プロじゃないんで。
俺は何の話をしているんだ?何故俺の料理の腕の話になっている?そんな話はどうでもいいのだよ。問題はソフィアちゃんがあの料理がまずい事を知っていながらも俺に出したというてんだ。まだパンは食べていないが俺の予想ではパッサパサだ。発酵?何それ美味しいの?なパンだろう。まだ食べてないけど!
ソフィアちゃんが何故まずいと知っていながらもそんな料理を出したのか考えられる理由は何個かある。まず俺が腹を減らしているためあまり美味しくない素材しかないが腹を満たそうとしてくれた。二つ目はただの残飯処理。これはひどいぜ。記憶もなく倒れていて腹ペコの俺に残飯処理をさせようとした。これはないと信じたい。
3つ目は何も考えてない。お腹が減ってるんだからとりあえず何でもいいよねみたいな?考えてんじゃねこれ。いや考えてないのか?わからん。
俺個人の望みとしては1つ目だ。そのほうがソフィアちゃんの株が大いに上がるし普通にそうであって欲しい。ソフィアちゃんへの株云々より個人的にソフィアちゃんにはそうあって欲しいという勝手な思いであり俺の胃袋からの願い。
残飯処理とか生まれてこの方一度もしたことないですよ。ん?本当にした事なかったかな?あれ?寄るご飯の残りを次の日のお昼に食べるのは残飯処理?残る飯で残飯と読むくらいだし残り物の飯を食べる事は残飯処理なのでは?
前言撤回残飯処理はめっちゃやってました!ほとんどそうだよ!前日の夜ご飯が次の日の昼ごはんだよ!ちょっとアレンジ加えたりしてるけど。でもあれだよ俺の場合わざとだから。わざと多く作って次の日の昼飯分まで作ってるだけだから。
虚しい言い訳はこのくらいにしておいてソフィアちゃんが一体どういう理由でそんなものを出してきたのかを問いたださなければ!
「実はね最近ここら辺の作物の質がどんどん落ちてきたの。でも、それでも作って食べなければ死んじゃうし皆あきらめてるの」
先に理由を言われました。質が落ちてきている。つまり昔はもっとちゃんとした野菜を作る事ができていたという事になる。野菜の質が落ちてきた理由は知っているのだろうか?何故玉葱だけは普通に美味しく実っているのか。疑問がわいてきた。だからこそその疑問を聞かなければならないそんな気がした。
俺はその疑問を聞くためにまずはおなかを満たす事にした。パンとスープを半ば強引に流し込む感じで食べた。ソフィアちゃんが心配していたが全然大丈夫。それよりも食糧事情のほうが大事だろう。
「ソフィアちゃん何個か質問があるのだけれどいいかな?」
「うん。私に答えられる程度なら」
「じゃあまず野菜の質が落ちてきたのは一体いつからでどこで作ってる?」
「質が落ち始めたのは私が生まれる前からって聞いてる。作ってるのはこの村にある畑よ」
「ソフィアさんは・・・・・・あー、えっと」
聞いてもいいものだろうか?元の世界では女性に年を聞くのは失礼だとか言うよく分からない風習があったがこの世界ではどうなんだろうか?でも見た目的に若いと思うんだけどな。
「どうしたの?」
「あーいや。ソフィアさんっておいくつで?」
「19よ」
ふむ普通に若い。そして答えてくれた。実は失礼とかなんとか言う風習は無いんじゃないかな。それにしても19か。いいねぇ若いねぇ。丁度社会人として荒波に泣かされるか大学に逃げるかの年だね。逃げるってのはいかんな。
大学だって別につらくないわけじゃないんだ。勉強にバイトに人間関係に。下手したら量だけ見たら大学のほうがつらいのかもしれない。けど俺の周りで大学行ったやつらの理由が大体まだ遊びたいからだからなぁ。社会人として働けば自分の時間減るから学生としてそれなりに自分の時間が多い大学に行くぜ!ってやつらが大半だった。とんでもねーな。今更だがお前ら怒られろ。
ソフィアちゃんはどうなんだろうか。村といっていたがどの程度なのだろうか?現代の日本の村程度なのか、集落と言ったほうがいいくらいでしかないのか。学校はあるのかな?この村にじゃなくこの世界に学校という存在があるのか分からない。この世界がドラゴンノヴァを素としているのならば街に行けば絶対に学校の1つや2つは存在している。一応それほど文明が進んでいると設定されている。むしろゲームだから現代日本・・・・・・いや現実世界よりも大分進んでいる世界のはずだ。
進んでいるといっても発展しているものが違うんだけどね。ドラゴンノヴァの世界では魔法。現実世界では科学。発展した科学は魔法と違いがないとなんて言われるがじゃあ発展した魔法は?
そんな事も学校があれば教えてくれるのだろうか。いやまず科学なんて単語が出てこないだろうな。必要ないから。ソフィアちゃんが学校に行っていたのかどうかも気になるが今学校が必要なのは俺なのではないだろうか。
学校はどうでもいい。どうでもよくないけど今はいい。ソフィアちゃんが19でそれよりも前から質が落ちてきているとなると。軽く20年以上前からなんだよな。よくその状態で何も手を打ってこなかったな。普通は土を休ませたりとか本当に土がだめなら畑の部分の土だけ変えるとか方法はあるだろうに。
でも基本土を休ませておけばこんなに質が落ちる事なんてないだろう。肥料がないのか?それとも連作をしてしまっている?
「二つ目。何故この・・・・・・玉葱?と肉は普通に美味しい?」
「何で疑問系なの?玉葱であってるよ。そうね玉葱は村の外の畑で作ってきてもらってるの。肉はその森にいる家畜や野生の動物よ」
「ほう。作ってきてもらっているか。」
「ええ、私たち人間には危険だからオークの人達に行ってきてもらってるの」
「ん?オーク?」
「?なんでそんなに・・・・・・ああ、そういえばまだ言ってなかったね。このエミール村には人間とオーク、リザードマンに天狗族で形成されているの。人間が村の畑で野菜を作り、オークが森でお肉をリザードマンが海や川で魚を、天狗が村の警備兼空に飛んでいる鳥の収穫をしているの」
完全に人間の立場がないじゃないですかやだ。
失踪はなるべくしないようにします。