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プロローグ
初投稿です。お手柔らかにお願いします。
「鏡よ鏡。世界で一番美しい女の子はだぁれ?」
【それはブランシュ=ネージュ姫です】
____ あぁ、とうとうこの日が来てしまった。
先王は国民に愛される王であったが、賢王ではなかった。大国の脅威に脅かされ、国を守る為に隣の幸ある山の国の王と結婚。この静かな湖畔の森の国と統合し、同権の王と女王として国を治める事になった。
夫は愚王ではなかったが、賢王でもなかった。
私は女性として省みられずただ時を費やし、もう年を経た。
唯一の誇りであった美貌も衰え、もう私には………
「お義母様」
どこまでも地の底に考えが堕ちてしまいそうなその時、可憐な声がした。
顔を上げるとブランシュネージュ姫が私の手を取り、思い詰めた様な顔をして見つめていた。
「お義母様、そのメイクをやめてください!」