運命選択の綻び 序章
誠はチート過ぎる能力を持ってどう動くか・・・ 誠はここから人生の選択を間違っていった。
夢うつつに周りを見渡す。
あれ?体が軽い てか、体が変化してるんですが・・・
どこから見てもこれ・・・ ドラゴンですよね? 姿見に映されている姿は、自分なのだが見慣れた姿ではなく、ゲームでラスボスとして出てくるドラゴンにそっくりだったのだ。
羽のついた西洋のドラゴン それが自分だった
「とりあえず、ルシエル お前の仕業?」
〈はい そうです スキル万物変化の使用と最適化 強化結合できるか試験的に使用していました。〉
「あっそ あとその堅苦しい話し方やめてくれる?これから頼りにするのに他人のようなのは嫌なんだ」
〈了解しました 会話スキルの強化を実行します 記憶からしゃべり方その他計81点をスキル:ルシエルに結合 学習機能が強化されました スキル:完全記憶の作成に成功しました。スキル:バックグラウンドにスキル:完全記憶を付与しました。 話し方の変更を実行中・・・完了しました〉
〈マスター よろしく こんな感じていい?〉
うわーかなりなれなれしくなったなw けど堅苦しいあの語り方より、ましだな。
「まぁ よろしく ルシエル」
〈はい!〉
「そんなことより速くこの体を治せ」
〈えーかっこいいじゃないですか。〉 とルシエルがからかい交じりの声で言ってきた
はぁとりあえずスルーして
「今日は久々に学校に行くんだ 人間以外が言ったら事件物になる 治せ」
〈はーい〉渋々命令に答えた
おぉ姿が変わってく スライムが姿を変化させていくかのように・・
数分経つと完全に神城 誠に代わっていた
〈治しました あと武術強化の要望があったのでスキル:武術自動行使を作成しました。〉
「自動行使ってことは俺が武術を操るのではなくスキル自体が操ってくれるのか 自分では操れないのか?」
〈いえ 使えますよ? やりたい事を頭で思い浮かれべば体が動きます オートモードも入れたら名前が変更したんです。〉
まっいいや とりあえず着替えて親に顔出すか。
・・・数分後・・・
腹ごしらえのために、台所に行くか。自分の部屋を出て階段を下りていくと、台所から包丁の音といい匂いがした。
「おはよう お母さん お久しぶり」
包丁を操る親に向かって久々に会話をした。
「おはよう 今日は引きこもらないの? ついに引きこもり脱却したの?」
親は、こちらを向かずに、返事を返した。
「あぁ今日から引きこもりを辞める 決めたんだちゃんと卒業して、旅に出ると。」
「そう 頑張って応援してる お母さんはいつまでもここで待ってるから 挫けたらここに帰ってきなさい。」
「うん ありがと じゃ学校行ってくる」
少ない会話で、勇気づけられるとはさすがお母さん
「誠!弁当持っていきなさい これ」
親はこちらを見て笑顔で弁当を渡してきた。
「え?けどお母さんの弁当は? これお母さんの弁当箱じゃないか 一日ぐらい食べなくても死なないし購買で買うよ」
「育ち盛りで頑張ろうとするあなたに何も渡さなくてなにが親よ 第一、お金あるの?ないでしょ私はお金持ってるし気にしないでいいよ。」
押し付けるように渡してきた弁当を大事に中を崩さないように鞄に入れた。
「アリガト ちゃんと全部食べるよ」
「うん 残したらお母さん怒るよ?それより朝ごはんいらないの?食べていきなさいよ」
優しい顔で言ってくれた ほんとにいいお母さんだ
「食べていく 今日の朝ごはんは、何?」
「昨日の残り物となめこの味噌汁とごはん」
「久々のちゃんとした食べ物だw」
「最近、引きこもりがひどくなってきたものねw ほら冷めないうちに食べなさい」
「いただきます」
温かい食べ物が、のどを通りすぎる
「おいしい」
「あら あなたからその言葉をもらえるとは」意外な顔をされた
「なんだよ だめなの?w」
「さっさと食べなさい 遅刻は許さないんだから」
「はーい」
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「ごちそうさま じゃ行ってくるよ 学校に」
「うん いってらっしゃい」優しい笑顔は俺の背中をおしてくれた
開かずの扉のように開くことに恐怖があったのに、今は、さっぱり消えていた。
扉の向こうには春の風と優しい太陽の光が迎えてくれた。
学校までの道のりはあやふやだが覚えていた
〈学校までのルートを算出(さんしゅつ)しますか?〉ルシエルが問いかけてきた
「いやいい おぼろげでも自分の記憶で行きたい」
〈了解 間違えそうな時や、遅刻しそうなときは、オートモードを起動しますね〉
「ありがと そうしてくれ」
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迷った・・・ここはどこだ? 3年も外に出ないとこうなるのか
〈はぁオートモード起動し学校に8:45分につくようにします〉
ルート計算完了 時間設定以内に到着可能 このルートを進みます オートモードに記憶完了
行動開始します
おぉ体が勝手に動くww 疲れは出ないのな
〈当たり前です スキル:不老不死使用していますから〉当然だろ?っていうがごとくに答えられた
少しして学校の校門についた
「到着!懐かしいなぁ」感傷に浸っていたら、校門に立っていた先生に声をかけられた
「おぉ誠 よく来たな 3年ぶりだな」
「おぉ東嶋先生!!まだ居たんだ 今日から引きこもり辞めて卒業するって決めたんだ!」
東嶋(とうしま)先生 俺がまだいた1年生の時の先生だ 体育の先生で熱血気味なのが玉に瑕
「そうか がんばれ!応援しているぞ 留年しているから、一年からだが3年などあっという間におわるぞ 気を抜くなよ?」
「わかってるってw」
そうして俺の学園生活が始まると思っていた・・・なのに世界はそれを許してくれなかった
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---とある工場
「お前ら 戦争の準備はできているか?」
リーダーらしきものが大声で問うた
「おぉーーーーーーーー」
それに答えるかのように声を上げる
「取り合えず、あの高校を爆破する」
「さあ、ショーの始まりだ!」
爆弾の対象にされた高校は誠が通おうとしている高校だった・・・
ここから誠の運命は大きく変わり人の敵 人間の敵になる運命に転げ落ちるのであった・・・
最初の話 転生ものなのに転生についてなにも触れてないw
ドンドン動かしていきますよ 誠はどうなるんでしょうww