001 【ゲームスタート】
この物語には主人公はいない。
最後まで展開がわからない方がいいだろ?
最後に生き残ったものが主人公。それ以外は脇役だ。
絶望の中に光は存在しない。
闇の中に、光は通らない。
叶わない夢の為に毎日頑張って生きて、
些細な事で一瞬として壊される。人はそんな存在だ。
いつからだろうか。
僕が誰だかさえも忘れた。
私は誰なんだろうか?
俺の夢は何なんだろうな。
強い怒りと諦めを原動力に。
私達は復讐のため今日を生きる。
「Let's share a drink(酒を交わそう)」
「栄光に誓って。」
「復讐ノ為ニ」
「俺たちは、いつまでも家族だ。」
〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜
「こんにちは、初めまして。私の名前は【0】だ。手短に言う。しっかり聞いたけ。」
俺はモニター越しに、状況を理解できていないプレイヤーへ説明を始める。
0「デスゲームの司会者…。いわばゲームマスターの俺がお前らを呼んだのは理由がある。」
「お前らには今からデスゲームをしてもらう。拒否権は無い。それだけ言っておこう。」
その瞬間全体真っ白なケースのような部屋に閉じ込められてたプレイヤー達が騒ぎ出した。
すると1人のプレイヤーが手を挙げる。
0「そこの少年…なんだ。」
ハルト「初めまして、私はハルトと言います。0さん。貴方は今からデスゲームをさせるといい、100人の人をここに連れてきましたが、警察が動くのでは無いでしょうか。」
0「…ハルト……あぁ、天才少年とテレビでよく見たな。」
俺は資料の中からその少年の名前を見つける。
0「天才少年と言っても考える事はガキだな。警察は動くに決まってるだろ。考えて見ろ。日本人口の中から100人が一晩で消えたんだ。不自然だろ。」
どうやら、ガキという言葉が地雷だったようで、その少年の顔が歪む。
0「…まぁ、いい。このデスゲームのルールを伝えよう」
【ルール】
・このデスゲームは100人の中でゲームをしてもらい、合計8回のゲームで最後まで生き残った人が勝者です。
・各ゲームごとにルールが決められており、そのルールに則って、プレイしなければなりません。
・デスゲーム運営者に逆らったものは即殺します。
・ゲームとゲームの間には24時間のクールタイムがあり、その間は施設内全てのものが利用可能です。
・ゲーム外でのプレイヤー同士の殺しは禁止です。
0「簡単だろ?こんなもんだな。」
俺はこのルールを作る時最低限しかルールを設けなかった。穴があった方が楽しそうだろ?
0「質問ある人。」
俺の声に1人の男が手を挙げる。
?「一つ聞こうかな。このルールに書かれていない事はしていいんだよね?」
0「ん?あぁ、そりゃ逃げるのはダメだが、共闘などで群れるのはOKだ。そのグループ内での裏切りや、同盟には俺は一切関与しない。目的はそこでは無いからな。」
?「了解したわ。限度のあるルール外での活動はオッケーなのね♡」
何か企む気か?まぁ、いい。ゲームに支障はないだろう。
0「このルールは最小限に設定したものだ。このルールはお前らを縛ることをあるだろうし、このルールを武器にすることも可能だろうな。上手く使えればの話だが。」
100人のプレイヤーは最年少12歳〜そして、56のものが集まっている。二十代三十代を中心に集めたメンバーは半分の人はまだ騒ぎ立て、半分のものはすでに覚悟を決めた顔をしていた。
0「それでは第一ゲームは24時間後だ。それまでくつろいでくれ。」
そう言い残すと俺はモニターの接続を切る。
0「家族よ。俺たちは今から沢山の人々を殺すだろう」
1「あぁ、だが誰もお前を1人にはしない。」
8「俺たちゃぁ、みんな家族であり仲間!」
6「今夜ノ中モ共ニ歩コウ。」
0「それじゃあ始めようか。」
俺たち10人はみんな家族。
復讐のために生まれ、復讐をして死んでいく。
きっと最高の人生だ。
これが終わったらシャンパンでも飲もうか。
またみんなで笑ってさ。
次回から主要キャラのストーリー背景が挟みます、