壊れた味覚でも分かるもの
注意事項1
起承転結はありません。
短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。
注意事項2
小学生の頃の夢は、料理人だったらしいです。
定期的に味覚障害起きるので、望んじゃいけない( ˙-˙ )
小学の卒業アルバムを見返して見ると、将来の夢は料理人だったそうだ。だが今振り返って見ても、それは叶えられる夢だとは思ってない。
料理の世界は大変だからとか、修行が厳しいから、とかそういうのではなく、時期によって激しく味覚が変化するからである。
女性にはある年齢を超えると生理と呼ばれる現象が見に起きる。全く症状が出ない方もいれば、動けなくなるほど酷い腹痛に悩まされる方もいる。生理前、中、後、人によって全く異なるために、理解が難しいところである。
私が身を持って感じたのは生理前になると、思い切り味覚に異常が出ると言う事だ。
最初の違和感は、母の手料理を食べた時のこと。中華系の炒め物に入った肉を食べていたら、レバーのような鉄分の味がした。料理をどれだけ眺めても、レバーは入ってない。
「どう? 美味しい?」
「うん……美味しいよ。また作って欲しいな。厚揚げとか入れても美味しいかも」
「次試してみようかな〜」
母の反応を見ても隠し味を入れたように思えない。確実に私の見に異変が起きている。
生理のせいにするつもりは毛頭ないが、欲望にはめっきり弱い人間である。ドツボにハマったものは、定期的に摂取しないと気が触れるし、内心血眼で求め出す。
今は週一のペースで喫茶店と珈琲を飲んでいる。味覚障害がある今は、恐らく味が真っ当に感じられないとも思えるが、体が求めているので仕方がない。という訳で。
「ブレンド一つ」
苦味に慣れて、大分鈍感になってしまった私の舌。一時期『苦ければ何でも美味しいから』という理由で高カカオをチョコを貪った事もあるが、そろそろ戻したい。普通の苦味を分かるようになりたい。それが今、味覚障害でも。
出された珈琲に鼻先をさり気なく近付けると、真っ先に甘みがきた。目が覚醒する。此処に来たのだと実感する。
珈琲は注がれた瞬間から物凄い速度で酸化が始まるので、何も考えずに一口。
今までの、口の中をさらりと転がる水の様な軽さはなく、舌の奥底までしっかりと染み渡る様な強い苦味。一口で目が覚める様な一杯だった。
この苦さはどちからと言えばワンランク上の珈琲の苦味である。もしかしたら注文を間違えたのかも知れない。伝票を見る。けれどもチェックが入っているのは、注文した通りの品だった。
あぁ、でも……美味しいなぁ。初めて来た時、にがさを感じた事。けれども美味しさに唸った事。今が味覚障害なのを差し置いても、あの時の感動を味わえるのは本当に嬉しい。
そうして熱がとれても、柔らかな苦味へと変貌するだけで、酸化はしなかった。今の私が一番美味しいと思える味だった。
口を閉ざしたままに、息を吐く。口腔に広がるのは豆を引いた上質な味。後味までも美しいその一杯。
珈琲二杯目って、トイレ近くなるので、映画観る方はお気を付けて。電車乗る方も。
でも二杯目行きたい( ˙-˙ )
利尿作用強いけど二杯目飲みたい( ˙-˙ )
※欲望に忠実過ぎる言い分。
ただいま味覚障害起きてるんですよ。
甘辛い物を食べたはずなのに、何故かレバーの味を感じました。
味付け的には甘辛い感じ。その上に付け足す感じでレバーの味がするんですよ。
煙草の匂いを嗅いで『辛い……?』
完全に味覚障害です。自覚はあります。
それでも定期的に珈琲決めたいという欲望のまま、飲んできました。
いつもと同じ珈琲のはずなのに、苦味が優しくなったはずなのに、原点回帰してて、嬉しかったという感想。
あ、あ、あ、苦い!! 嬉しい!!
あんまり酸化も感じませんでした。
ずーっと豆の味。柔らかい苦味。
だからきっと、離れられない。