今度はHUNTER×HUNTERのパリストンを考察してみたよ ~選挙編を民話、十二支の物語に当てはめてみた~
前回、鬼滅の刃の考察をしたら楽しすぎたので第二弾に挑戦してみました。HUNTER×HUNTERのほかにDRAGON BALLも読んでないと分からない、不親切仕様なエッセイですm(__)m
選挙編で活躍していたのが十二支んのメンバーなので、考察の参考にしたのが【十二支のはじまりの物語】。そのまんまですが、ネットじゃ同内容の考察を見つけられなかったので投稿します。HUNTER×HUNTERもDRAGON BALLも大好きなオタクです(^◇^)
私はアニメや漫画の、考察記事や動画を見るのが大好きです。
影響されやすいので、自分も挑戦したくなりました。今回はHUNTER×HUNTERのパリストンを取り上げてみます。
パリストンはサイコパスキャラとして有名です。
普通にやってもつまらないので、ストイックな性格として解釈?していきます。
冒頭で考察動画を視聴するのが好きと書きました。視聴していた動画に『ジンのモデルはDRAGON BALLの孫悟空ではないか?』というネタがありました。確かに似ています。
同動画でネテロ会長は亀仙人とありました。これまた納得です。
ひょうひょうとした好々爺のおじいちゃんでありながら、武闘の達人。エッチな雑誌が大好きでとても長生き。
実は亀仙人にもモデルがいます。
ドラゴンボールの作者、鳥山明氏のもう一つの代表作。
『Dr.スランプ』
これの単行本17巻に出てくる神様。
キャラを気に入った鳥山氏が、一度きりの登場では勿体ないとサングラスを加え師匠として次作に出演させたのが亀仙人です。
つまり、ネテロ会長のルーツは神様とも言えます。そしてパリストンとジンはネテロ会長の部下、十二支んのメンバーです。
神様と十二支といえばお正月の定番昔話の干支物語。あらすじを記載させていただきます。
【昔々、ある年の暮れに神様は動物達にお触れを出しました。正月の朝に自分の御殿に来るように。早く来た者から順番に十二番までを一年ずつその年の大将にするということです。
牛は自分が鈍いことをわかっているので正月の前の晩から御殿まで出発し始めます。そして、姑息な鼠はこそっと牛の背中に飛び乗って、すやすやと眠りながら朝を待ちます。
牛は前の晩から出発したので、そのころには門の前で待っていました。
ところが、鼠が牛の背中から飛び降りると、ちゃっかり一番乗りを果たします。そして、鼠が一番乗りだったので牛は二番になってしまいます。
足の速さが自慢の虎は、颯爽と御殿まで辿り着きますが、それでも前の晩から出発していた鼠や牛には敵いません。
虎の次には、同じく足の速い兎も御殿に到着しますが、自慢の足にかまけて油断してしまい、一番にはなれませんでした。
そうやって動物達は競い合いながら神様のいる御殿を目指し、龍、蛇、馬、羊……と御殿に到着します。
最後に到着したのは亥でした】
HUNTER×HUNTERに戻ります。十二支んでパリストンは1番乗りした子。ジンは12番目の亥です。
干支物語ではネズミは頭が良く用意周到な現実主義。牛の背に乗ってくるという超合理的な方法で一番乗りを果たします。
対してイノシシは一途で思い込んだらまっしぐら。猪突猛進すぎてゴールを通り過ぎ、12番目となっております。
ジンは十二支の仲間の一人に告げています。
『ネテロ会長の意思を継いでいるのはパリストン』
会長の意思、それは暗黒大陸への渡航です。
パリストンが会長職を引き継ぐと言ったときに、ジンは反論はしませんでした。パリストンの能力を認めており、単純すぎる自分より相応しいと考えていたと思います。
ジンは選挙はパリストンが勝つと予測していました。選挙の方法を指定したのは道中を楽しみたいからだと。
この『道中』とは、暗黒大陸へ行く旅程の事ではないでしょうか?
会長に相応しい人物を、ハンターたちに推薦させることで隠れていた有能な人物をあぶり出す。
そして暗黒大陸への旅に同行してもらう。それがジンの目的だったのでは?
ジンはパリストンに告げています。
「この選挙で最大の収穫はレオリオ」だと。
※レオリオは現在暗黒大陸への船に乗船しています。
しかし、最後にジンの予測も外れました。
パリストンが選ばれたばかりの会長職を降りたことです。そして知りました。
パリストンが別の仲間たちと、既に暗黒大陸に行く手だてを組んでいたことを。
十二支物語に戻ります。十二支の物語には猫も登場します。
【さて、この競争に出遅れたどうぶつがいます。猫です。猫はあまりにも張り切りすぎて、神様のところに挨拶に行くのはいつだったのかを忘れてしまいます。そこで、鼠に尋ねるのですが、鼠は正月の二日の日だと嘘を教えました。
猫がそれを知ったのは全て終わった後でした。
騙されて競争に加われなかった猫は腹を立て、鼠をみると追いかけるようになりました】
騙されていたことを知ったジン(猫)はパリストン(ネズミ)を追いかけて仲間に入れろと脅します。
※単行本32巻の表紙にはジンの傍らに『猫』が描かれています。
パリストンは、サイコパスキャラとファンの間で評判です。黒い噂が絶えず、裏で暗躍し周囲をおちょくってばかりいます。
極めつけの有名なセリフ。
「僕は人に憎まれると幸せを感じ、愛しい者は無性に傷つけたくなるんです」
完全に逝ってます!
ただ具体的な残虐行為の描写はありません。
私が漫画を読んだ限りではパリストンの非人道的な行いの描写は一つ。キメラアントの繭5000体を手に入れたのみです。
黒い噂は主に二点。
①協会を私物化し、私腹を肥やしている。
②副会長任期中のハンター18人の消息不明に加担している。
優秀な渡航メンバーたち。そして潤沢な資金。全て用意したのがパリストンだとすれば、黒い噂の理由も推察できます。
最初にジンのモデルはドラゴンボールの孫悟空と書きました。パリストンのモデルは?
パリストンの名前の由来は、セレブのパリス・ヒルトンとされています。ドラゴンボールにも、セレブのライバルキャラがいます。惑星ベジータの王子ベジータです。
目的(強くなる)のためにストイックな彼は、馴れ合いの関係を否定します。
パリストンの「僕は人に憎まれると幸せを感じ、愛しい者は無性に傷つけたくなるんです」を地でいくような行動を繰り返しています。
私はパリストンのモデルはベジータと予測しました。
ネテロはパリストンを副会長に据えた理由を、側近に以下のように説明しています。
『せっかく自分で指名できるのにイエスマンじゃつまらんだろ?ワシが最も苦手なタイプ。ワシが側に置いときたいのはそんな奴じゃよ』
目的以外を切り捨て、自分にも他人にも厳しいベジータ。楽しい事や脱線が大好きなネテロ会長が、最も苦手とするであろうタイプ。
パリストンの、人をおちょくる笑顔。
それすらも目的(暗黒大陸渡航)のための仮面だとすれば、ベジータ = パリストンで合致します。
ベジータは最初に地球に来た時に、悟空を戦闘の場に呼び出すために彼の仲間達を次々と殺害していきます。
それに使われたのは、サイバマンという種から生まれた爬虫類のような生き物です。
パリストンはキメラアントの繭を5000体所有していました。そして世界にばらまく予定でした。
ベジータのモデルがパリストンで正解だとすると、繭の目的はジンを自分たちの仲間として引き込む為だったのでは?
だからこそ、ジンに「よぉ、俺も混ぜろよ」と言われた時に、歓喜の笑みを浮かべたのでは?
しかし、なぜパリストンはジンを引き込むのにこんなに回りくどい手段をとったか。実際、混ぜろと言われた際に「てっきり止めに来たのかと」と驚いています。
パリストンとジン、暗黒大陸に行く目的までは一緒だったのに協力してなかった理由。
それは手段が違っていたのでは?
十二干支物語では、ネテロ会長は神の役割です。ドラゴンボールにも神がいます。彼は悟空の良き師匠(導き手)でありながら、次世代に託すために自分の存在を滅しました。
ネテロ会長も自爆して自らを滅しています。これは100%想像ですが、暗黒大陸渡航にネテロ会長の死が必要だったのでは?
ネテロ自身の死後の念の能力か、もしくは他の理由かまでは分かりません。
パリストンはネテロ会長の意思(心)を継ぎ、他の手段を模索するジンと決別していた。だとすると、ジンを勧誘するのに回りくどい手段を選んだ彼の心情も説明できます。
パリストンはネテロの死を悼んでいました。選挙編で、会長職を降りたことを責められた時のセリフです。
「ボクはね、会長になりたくて副会長を引き受けたんじゃない……会長のジャマをしたかっただけ……中略……もっと会長と……遊びたかったなァ……」
涙を浮かべながら独白したパリストン。私はこの場面から、以上の妄想100%の考察を創りあげました。いかがだったでしょうか?
拙い考察を読んでくださりありがとうございます。
考察、楽しいです。皆様のご意見もぜひ(@^^)/~~~