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勇者召喚がもしかしたら思ってたのと違うかもよ...って話

眠い中書きましたのでおかしいところあるかもしれませんがどうか最後まで読んでいただけると嬉しいです


おかしいところ、気になるところがあったら感想ででも教えてくれよな!

 魔暦163年  ノルガタム王国 王城 謁見の間


魔王軍により暦が奪われてから早24年

人族は勇暦を取り戻すため魔王軍への最終兵器を作動させることとなった。

その最終兵器の名は


『勇者召喚魔法陣』

その昔、魔の陣営により人族の陣営が滅びかけた時、人族のためを想った天使によりもたらされたと言われている異世界から勇者を召喚する魔法陣である。


後にノルガタム王13世は一生悩むことになる。

「勇者って一体なんだろう...」と


...


......


.........


「王よ!勇者召喚魔法陣の準備が終わりましたぞ!」

宮廷魔法師達が魔力を込めながら緻密な魔法陣を書き上げ、あとは魔法師長が起動するだけとなっている。

「うむ、近衛騎士達よ!無いとは思うが万が一敵対行為を取れば手を出される前に斬りたまえよ」


当たり前である。この世界の共通の認識として勇者とは最初は弱くとも徐々に力をつけ、手に負えない強さを持つことになる者達だ。敵対的ならば弱いうちに殺さねば国が滅ぶのである。いやマジで。


「これより、召喚魔法陣を起動せよ!」

「はっ!畏まりました」

この勇者召喚に立ち会うのはノルガタム王13世、勇者にこの世界の案内をするために第一王女、勇者召喚魔法陣を起動するための宮廷魔法師達、勇者(候補)とは言え見ず知らずの者に国王が会うのだから勿論護衛の近衛騎士達。


彼らは光り輝く魔法陣を緊張感を持って見つめる。


やがて、光りはおさまっていき一人の若者が現れる。黒目に眼帯、黒髪に金メッシュ、この国の魔法師でもそこまでしないだろうと言う程に絵本にでも出てきそうな魔法使い風のローブ。王は勇者の世界には魔法がなかったのでは?と気になりつつも仕上げを行う。


「よくぞ参った。異界の「我こそは!秩序と混沌の神グラハルドであるっ!!全ての神を纏めし皇帝、漆黒炎の魔神帝とは我のことであるっ!!平伏せぃ!」ゆぅしゃ??...っ!?」

その若者の口上に世界が、比喩ではなく世界が震えた。気付いた時には謁見の間にいた人間は全員平伏していた。王は思う...こいつ何もんだよ!?と



......................................................

......................................................

神界 第二下界観察の間


天使は震える。

こういった自分では対処仕切れない問題をいつも解決してくださった上司の女神様も混乱で固まってしまっている。誰も頼る相手がいない、どうすれば良いのかわかるはずも無い...早く女神様が正気に戻ることを女神様に祈った。


...


......


.........


女神は思う...まずい!これは非常にまずい!


何がまずいってあの化け物である。

本来ならばなんの取り柄も無い一般人が召喚される魔法陣。というよりも実は今回も召喚されたのはなんの取り柄も無い一般人だ。だが!そのあとがいけない!

何故か、それはそもそも勇者が強くなる理由が関係してくる。本来他の世界の人間が連れてこられても『この世界』にはその人物の情報が無い状態となる。つまり自由に転移者の情報を『世界に植え付けることができる』のだ。だから通常ならばまず最初に国王が『よくぞ参った。異界の勇者よ!人々を救いたまえ』と言うことで転移者の情報を『こいつは勇者である』と世界に植え付けるのだ。


それなのに!だ


あの厨ニ病患者の疫病神のクソッタレがよりによって国王が『勇者』と言う発言をする前に普段の夢の中のノリで『秩序と混沌の神グラハルド』『全ての神を纏めし皇帝』『漆黒炎の魔神帝』などと発言したせいで『ぼくのかんがえたさいきょーのぼく』みたいな頭の悪い情報が世界に植え付けられてしまったのだ。神といえども万能ではない。世界のルールにはある程度従わなくてはならないのだ。これはこの女神でもこの厨ニ病野郎に逆らえないことを示していた。


その上で女神は一言


「え、どうしよう」


......................................................

......................................................


その後

グラハルド(自称)はとにかく自由に振る舞った。


思ってたよりかっこよくないからと魔王を吹き飛ばし(ワンパン)


第一王女にメイドのまね事をさせたり


国王四つん這いにして椅子にしたり


『全ての神を纏めし皇帝』の力で女神を呼びだし背中を流させたり


その女神との会話でそもそもこの世界で魔王が生まれたのは神々の仕業だと聞いて神々に宣戦布告したり


そして神々に討ち勝ち、ある意味世界を支配者から解放したり


とにかく様々なことをした。

実際に彼が神々と戦争し勝っていなければ魔王が新しく生まれるだけだったので確かに世界を救ったのだ。


だが、やはり彼が何かやらかす度にノルガタム王13世は

「勇者って一体なんだろう...」と零していたとか、いないとか

グラハルド(自称)頭おかしいよな

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