表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

9/15

薬草園の主

8月…


訪問していただき、ありがとうございます。


のんびりしすぎてごめんなさい

「殺された…?王妃様が…?」


衝撃すぎる事が立て続けにサフィーナの耳に届き、頭がうまく働かない。


「しかも、王家は、それを私達に隠蔽している。…私がそれを知ったのは、偶然だ。アニエスが殺されて、ミリーが発見した朝、私もミリーと共に離宮に赴き、アニエスを発見していたからなんだ。その時、私が王城に来ていた事は、王家は知らない。アニエスは、フィニアスが帰ったら、私に渡すものがあると…書簡を寄越したのだ。元来、幽閉されていたアニエスの手紙は、検閲をうけていたが、この手紙に限っては、すでにフィニアスが手柄をたてた後に、書かれた事もあって、検閲をうける事はなかった。しかも、私は、アニエスの兄でもあり、時期、レム・フォード商会の会長だからな。この手紙は、父と、王家に内緒にしてほしいとも書かれてあった。だから、私は…あの日…朝靄の中を霧に紛れて、離宮に向かった。離宮はね、王城内とはいえ、木々に隠れていて、門も、簡素なものだ。見張りの兵が、二人いたけど、眠っていてね…。今想うとそこで変だということに気がつけばよかった。…私は、好都合に思い、離宮に向かい、ミリーと一緒にアニエスの部屋にいったんだ。…アニエスは…ベットの天葢に…頚を巻きつけて…なくなっていたんだ…」


サフィーナは、苦しげに言葉を繋ぐ侯爵を痛ましく思っていた。侯爵が妹であるフィニアスの母に、何も出来なかった自分を責めているのが伝わってきたからだ。


「アニエスを発見した、ミリーの叫び声に、見張りの兵が起きたらしく、離宮に入って来るのが分かった。私は、この離宮にいてはいけない人物だったし、咄嗟にクローゼットの奥のそのまた奥にある収納スペースに、身を潜めた。その収納スペースはね、レム・フォード商会がいざというときのために…と、離宮に…アニエスの部屋に備え付けたものだ。王家は、その存在を知らない。知っているのは、父、私、アニエス、フィニアス、ミリーだけだ。私がそこに入ったのと同じに、兵がアニエスの部屋に雪崩れ込んで来て、アニエスを発見した。驚愕で、座り込んだミリーを一人の兵が見て、もう一人が、宰相を呼んできた。アニエスは、天葢から下ろされ、頚に、天葢の布とは言えない指の跡がくっきり残っていたらしい。私は見ていないけど、ミリーがそれを宰相に追求したら、宰相が『自殺にみせかけた他殺だが、そんな事が世に知られてみろ!フィニアス自身も殺される可能性もあるし、お前や、お前の家も危ないぞ!』とミリーに怒鳴っていたからね」


サフィーナは、困惑と衝撃と…なんといって表現したらいいのか、それすらも出来ない状態だった。


「アニエスの死の真相は、隠される事になった。私も真相は知っていたが、知らないふりをした。父は、アニエスが亡くなって、王国に融資をやめようとしていたけど、フィニアスの事を言われると、融資をやめることを考えなおし、私に商会を継がせ隠居する事にしたんだ…。アニエスの事で、父にも何か思うことがあったのだろうけど…。父は、アニエスの事を語ろうとしないし、フィニアスの事も、無関心に近い。私達の母が生きていれば、少しは違ったのかもしれないが、母は、アニエスが王太子に手をかけた時、世間の目に耐えられなくて自殺したんだ。遺書もあったから、こちらは本当だ。…ここの薬草園は、アニエスが結婚した時、母がアニエスに苗や、種をあたえて…それをアニエスが育てていたものなんだ。本来なら、下の者がやるべき事だが、アニエスは、母に貰った物だから自分で育てたいと言って、この侯爵家の部屋からみえるこの場所に薬草園を作ったんだ。母が自殺したのを知った時、アニエスは、薬草園で、泣きじゃくっていたよ。それを慰めたのは、当時3才だったフィニアスだ。…私は、本当に自分が自分で許せない…。母を死なせ、アニエスを殺され…それでも尚、王家に融資するのは、真相を知りたいからだ…。あの日、アニエスが私に何を渡そうとしていたのか…私には…いや、誰にも分からない…。だけど…アニエスを殺した犯人だけは、許せない…。フィニアスは、アニエスが殺された事を知らない。精神がもたず、病で亡くなったと思っている。…君は、フィニアスの求婚を拒んだと言ったね…。フィニアスは、政略結婚を憎んでいる。政略結婚によって自分が誰かを不幸にするかもしれないと…思うからだろう。それでも尚、政略結婚を君に申し込んだ。その意味がわかるかい?」


「いえ…。わかりません」


サフィーナからすれば、どうみても、フィニアスのあの態度は、政略結婚する相手を労っている態度ではない。自身フィニアスが政略結婚を嫌がっていても、政略結婚でもいいから添い遂げたいと願う相手サフィーナへの態度ではない。だが、侯爵の言いたい事は、多分そう言う事なのだろうということは、サフィーナにも分かった。フィニアスが政略結婚をしてまでも、サフィーナを望んでいると侯爵が言っているのだと。



漫画家のさくらももこさんが、おなくなりになられた…。ショックがおおきすぎ…。プサディのお話と、ケンタ(長谷川健太さん元サッカー選手)のお話が大好きです。


ご冥福をお祈りします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ