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厄介な夜会

久しぶりすぎて、テンションがわかりません。平昌オリンピックをチラ見しつつ…。楽しんでいただければ何よりです。

ざわざわとした城のホールには、きらびやかな衣装で着飾った紳士、淑女が夜会の開催を待っていた。貴族が会場内にはいってくるたび、一人一人に歓声が沸いていた。今のところ、歓声…と言えばいいのだろうか、ざわめきが一番大きかったのは、いわずもがな、サフィーナとその母のドレスコードであった。

異世界風にアレンジしたそのドレスは、この世界のドレスの常識を覆すものだった。だが、見て真似したくなるもので、これからこういうドレスが流行するであろうと、壁に沿うようにたっている男爵家の三人は、ちらちらと視線をとばされていた。


「動物園の動物になったみたいね」


ぼそっとサフィーナがぼやくと、父が(ん?)と首をかしげる。無駄に格好いい父がそのポーズをすると、娘と言えど、悶えてしまう。サフィーナは、そう言えば、動物園なんてもの、この世界には、なかったなと思い、父にこっそり話す。


「えっと…。猿とかを檻の中に入れて、見学する場所です」


「…え?」


父が、頭の中で想像を終えて、それは、何が面白いの?と問いたげな表情だ。この世界と異世界にいる動物で、同じような動物の中で、動物園にいた動物は、猿ぐらいしかうかばなかったのだ。


野良猿が男爵領でよくみられるこの世界では、動物園なんて必要なさそうだなと、サフィーナは、自分の中で話を完結させた。


「忘れて下さい。必要ないものです」


苦笑いしたサフィーナに、父も笑顔でかえす。

その時、会場の前から、一段と大きなざわめきがおきた。

王族一家が会場にはいってきたからだ。


一番初めに王が、次に側妃…いや、本日初お披露目の正妃になった元、側妃が、次に、王位継承順位1位の王太子が、そして、王位継承順位2位のフィニアスが…。


フィニアスの生い立ちを国民は、皆が知っている。亡くなった正妃のせいで、王位継承順位が下がった事も。そして、10才で騎士団に入隊した事も。そして、戦果をあげて、今回副団長になることも。


だが、それだけだった。幽閉されていた事を知るものは、王城にいたものだけだ。フィニアスが利発で明るい少年だったことを知るものは、国民の中にはいない。今のフィニアスをみる限りでは、冷徹な眼差しに、秀麗な表情がフィニアスなのだと…思われるだろう。国民の中でフィニアスは、容姿端麗だと、いう周知の事実があった。フィニアスが騎士団の巡回で城下を警備することもあったからだ。フィニアスは、その容姿と経歴で、婦女子に人気であった。王族に名を連ねてはいるが、王になる可能性が少く、王家と近い存在。王太子を結婚相手としては、確率の上で考えられないが、フィニアスであれば、そこまで厳しい確率ではないはず…という意見が多い。よく考えれば、意見が多いと言うことは競争率もおおいのだが…。


「皆の衆、よく集まってくれた。本日は、新しき正妃の報告と、騎士団における貢献を評する夜会である。…まず初めに、病死した…前正妃を弔う」


王が目を閉じ、祈りをささげると、会場にいた者達全員が同じように祈りも捧げた。ざわついていた会場が静寂に包まれる。数分後、感謝する。と王がのべると、また会場がざわめき始めた。王妃から一言と、王の言葉に新しい王妃が「では…」と話はじめて長い話が始まった。始めは熱心に聞いていた貴族も、あまりにも長い王妃の話に飽きはじめ、こそこそとまだか、まだかと囁きあっていた。やっと話が終わったのは、王でさえも、あまりにも長い話だと思い、王妃にそのぐらいでと進言されてからだった。


「次に、騎士団への表彰を行う。騎士団長、トーマス・イル・ド・モラン前へ」


この国の騎士団である厳つい男性が王の前に膝まづく。王が今回の統治で騎士団が担った役割を評し、騎士団から申し出のあった報奨と、騎士団員皆に、奨励金がおくられる旨の書簡を団長に手渡した。


騎士団長が下がり、フィニアスが王に呼ばれ、フィニアスが自席より一歩前にでて、勲位があがることを国民につげられる。横にいる王太子は、それでも王位継承順位は、自分が1位であると、薄ら笑いをしていた。ただ、王太子の母である新正妃だけは、フィニアスの叙勲が気に入らないようであった。そんな王妃と王太子の様子に気づいたのは、この会場で一人だけだ。


「何?あれ…感じ悪っ。」


そう…言わずもがなサフィーナである。またしても、サフィーナの小さなぼやきが父に聞こえたようで、(?)が浮かんだ父の表情に、何でもないと言うように微少で首を横にふる。斜めにみてしまう自分が悪いのか…。サフィーナは、また自分の中で話を強制的に終らせた。


一連の行事が終わり、ダンスにうつる。最初は、王と新王妃が踊る。短い1曲が終わり、王と新王妃が席につくと、王が会場にいる者達にダンスを促した。


こぞって躍り始めるもの、王族一家に挨拶にいくもの…それぞれいたが、いつの間にか、フィニアスは、席を離れダンスホールから消えていた。


サフィーナは、と言えば両親がダンスを楽しんでいる中、こっそりとダンスホールを抜け出し、ホールに入る前にみた薬草園に向かったのであった。








時間ができたので、少し執筆…。相変わらず更新は遅いと思われます。

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