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氷塊騎士

久しぶりの連載です。どきどきどき…。よろしくお願いします。

「ねぇねぇ、聞いた?フィニアス樣の話!」


「もちろんよ!王城で一月後、夜会に出席なさるんでしょう?遠目とは言え、拝見出来るなんて!」


「ふふふ。私、早速ドレスを新調する事にしたのよ!」


「まぁ!貴方も?」



ここは、アーレル大陸の東にあるゼウレス王国。西側を山脈、東側を海に囲まれた国の王都がある城下町イース。小高い丘の上に建つ立派な城は、そこにあるだけで、威厳を放っている。かつて、戦乱の世だったこのアーレル大陸を統治したのは、記憶に新しい。


その立役者となったのは、氷塊の騎士、フィニアス・アーロン・ネル・ド・ゼウレスである。フィニアスが騎士団に入団したのは、10才の時だ。ゼウレスの名が彼を表すように彼は、王族の一員ではある。王になる可能性も、なきにしもあらずだ。

フィニアスの母は、政略結婚した正妃であったが王には愛されていなかった。王である父は、籠姫である側妃を愛していた。フィニアスが生まれた時も、ただの跡継ぎとして確認しただけで、籠姫である側妃がフィニアスが生まれて1年後、懐妊し、男児を生んだ事に、城中をあげてお祝いをしたほどだ。本来であれば、正妃の子であるフィニアスが優遇される。だが、王が側妃の子を優遇し、正妃の子であるフィニアスには、目もかけなくなっていた。

それに激怒した正妃は、側妃の子を殺そうとし、失敗し、処刑されそうになったが、正妃を処刑すれば、正妃の父であるアーレル大陸一の大富豪からの出資をとざす事になる。ゼウレス王国がたちゆかなくなるのは、目に見えていた。

幸いにも、側妃の子は、傷一つとしてないこともあり、正妃の地位は、そのままにし、息子は、王位継承順位をさげ、母子共々、城の一角にある離宮で、少数の騎士の監視のもと幽閉された。母子の面倒をみるのは、正妃の実家から正妃と共に王城にはいった侍女であった。

それが、フィニアス3歳の出来事である。


フィニアスは離宮で、母と共に幽閉されているにもかかわらず、王の才能を色濃く継いだのか、利発で賢く、監視であるはずの騎士さえも、魅了していった。

手習いの一貫で、5才の時から、騎士がフィニアスに剣を教えたのだが、フィニアスは、希にみる才能の塊で、剣を教えて僅か2年で新人騎士といい勝負をするようになった。新人騎士とて、騎士団の入団試験に合格している身なので、弱いと言うことはない。

通常であれば、騎士見習いとして、騎士団に連なることができるのが、12才。そこから3年訓練をして、正式な騎士団員になるために入団試験を受けるのが15才。

フィニアスには、生まれ持った天賦の才があったと言うことだ。


10才で騎士団に入団したフィニアスは、頭角を現した。


それに、恐れを抱いたのは側妃だ。2才差があるとはいえ、自分の息子は、王の血を継いでいるのにも関わらず、王に似たのは、瞳の色と耳の形のみ。利発には育ったが少し我儘だった。王が自分を愛しているから、息子も愛されているというだけの存在。正妃が、我が子を襲う事がなければ、王位継承順位も一位にならなかっただろう。このままでは、自分の息子は、フィニアスに敵わない事が露見してしまう…。側妃は、考えた。フィニアスを戦争に送り込めば、無事ではすまないだろうと。あわよくば、死ぬであろうと。


側妃は、王に進言した。フィニアスが戦争に行き、戦果を挙げた際には、正妃とフィニアスの幽閉を解き、監視のない生活を送らせてあげてほしいと。


王は、側妃の提案を受け入れ、フィニアスが15才になったとき、戦火へと駆り立てたが、フィニアスは側妃の策略に反するように、その強さで敵将の首をとったのだった。


それから2年後…。アーレル大陸をゼウレス王国が統治し、フィニアスが正妃と共に監視のない生活をおくれるようになるはずだった。


フィニアスが王国に帰還する前日の夜。正妃への監視がなくなったその夜…。正妃は亡くなったのである。自殺に見せかけた他殺。王城で人が…それも正妃が殺されたなどと…国民に知られては、どんな噂がたつかわからない…。自殺であってもそれは同じだ。王は、真実を隠し、正妃の実家や国民に病死とつげた。唯一、自殺に見せかけた他殺だと知っている正妃付きの侍女には、実家を盾にとったあげく、ばらせば己の命も危ういだろう、そしてフィニアスの命も…と進言し、事なきを得た。

正妃が亡くなった事を知ったフィニアスは、今まで以上に感情を隠すようになった。

そして、戦争でのフィニアスの功績が認められ、王位継承順位は、そのままだが、若干17才にして、騎士団の副団長へと登り詰めたのだった。


そして…この度の一月後の夜会へと…相成ったのであった。


「みんな、盛り上がってるねぇ…。」


貴族はもちろんの事、国民の未婚や既婚者までもが、フィニアスと御近づきになりたいとこぞって騒いでいる中…一人、まったくといっていい。


興味を示さないうら若き乙女がいた。


その乙女の名は、サフィーナ・フォン・ルーベン。15才。男爵家の一人娘。





頑張って…なるべく更新早くし…たいな…

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