再生11
???
「おかしい……現在の時刻が私の記憶と比べて数年もずれている、取引履歴も止まっているわ」
「あの~多分それは」
???
「う~思い出そうとしても激痛となにか黒いモヤが掛かって思い出すことが」
「すみません!」
???
「あなた私に何かしたの?」
「いや、私は何もしてないんですが」
???
「どういうこと?」
やったのはアクアさんだが……
「ええとですね、順を追って説明しますと」
???
「あなた達は永年冷石を探してる最中で事故でこのエリアに来て地上に戻る為に封印作業をしている……そしてその途中で私が幼女化していてご迷惑を……現状取引は衰退している……私はそこの謎の料理で自我を取り戻したと」
ブツブツと言葉を言いながら情報整理してるようだが、一点…自我を取り戻したのではなく正確には記憶を失ったのだが……そういうことにしときましょう!
「そんなところです」
???
「まずは自己紹介をしておくわね、私名前は白雅……そしてあなた達が封印していたゲンソたちの生みの親よ」
「ゲンソ?」
白雅
「ゲンソとはこのエリア並びに私の仕事を効率、円滑化する為に生み出した魔法生物のようなものよ」
アクア
「魔法生物ですか?」
白雅
「まあ、人工精霊みたいなものしら……それで、一つ謝らなければならない事あるの……雪の黒姫は私が生み出したゲンソの統括者であり私の一部でもあるの」
ゲンゾウ
「ほう?」
白雅
「忙しい時に私が二人いればと思って、私のコアの一部をベースに生成したのが黒姫……雪の黒姫よ」
ヨッジー
「クローン?」
白雅
「クローンという表現は正しいとは言えないわ、私の一部と言った方が」
ゲンゾウ
「ほう」
白雅
「あなたは忙しいときや疲れたときに話を聞いてくれるもう一人の私が居たらと思った事はない?」
ウィズ
「わからなくわないです」
白雅
「それを形にしたのが黒姫よ」
ヨッジー
「それがなぜあんな凶暴に」
白雅
「記憶がないから憶測だけれども何からのトラブルで暴走し私の身体から力を奪ったのだと思うの、だから私の身体が幼児まで退化したとしか……通常であれば私の制御下にあるはずだけれども私が弱ったか、黒姫が何かしらの力を手に入れたかでバランスが崩れたとしか……」
アネゴ
「なるほど、今黒姫をなんとかすることは……」
白雅
「リンクは繋がっているから黒姫がここの一番上にいるのはわかっているけど、制御するには力足りなくて……さっき私の力を戻してくれた食べ物を食べれば」
アクア
「それなら」
まずい!!
「もッピー!」
もッピーが丸餅を出す!
「させるかあああああ!」
アクアさんの口目がけて餅を投げる!!!
アクア
「はあわ」
必殺暗黒料理封じ!