再生6
俺たちは扉の前に立っていた、そこは真っ黒な分厚い扉がまるで俺たちを拒むように鎮座していた、
「ちょ、ちょっと休憩」
もうジェットコースターの後遺症から抜け出せるまで動けないとばかりに地面にへたれこむ俺たちを見て
ヨッジー
「情けないな」
クリス
「みんな白湯のむ?」
クリスさんがみんなにお湯の入ったコップを配ってくれた
アネゴ
「とりあえず一回休憩しましょ」
焚火を中心に各自が横になったり、回復魔法をかけながら立て直している
アネゴ
「あの門なにか禍々しいオーラを感じるけど、開くのかしら」
ヨッジー
「どうかな」
ヨッジーが近づき扉を開けようと扉についている輪っか状の引っ張る部分を思いっきり引っ張る がびくともしない、もピーも協力するがまったく微動だにしない
ウィズ
「う~ん、何か仕掛けとかあるんですかね」
回復したみんなも一緒になって部屋中を探しまわるが
なにも見当たらない
ヨッジー
「となると、道中になにか仕掛けがあるのか?」
キョウカ
「仕方ありません……戻りましょう、乗ってください」
「待って!待ってもうちょい調べよう……この扉をもう一回、意外とこんな見た目だけど押すのかも」
そう言って押して見たところ
ガチャ
「え?」
扉が開いた瞬間
ブオオオオオオオオ!
凄い音ともに中に吸い込まれる
「あ、当たったみたい」
ヨッジー
「当たりは当たりだが!めっちゃ吸い込まれる!」
アクア
「トラップでしょうか」
みんなが必死に抵抗している中
キョウカ
「なるほど、押すでしたかこれは灯台下暗しですね」
ふむふむと言いながら岩にへばりついているキョウカだが
パキ
キョウカ
「あ!」
岩が割れてそのまま扉の中へ
「あああ!」
ヨッジー
「こうなったらどうせ入る予定だったんだ行くぞ!」
ヨッジーが飛び込む
ゲンゾウ
「虎穴に入らずんば虎子を得ずかの」
ゲンゾウさんも飛び込む
「仕方ない皆行こう」
全員で扉に向かって飛び込むとまるで大きな掃除機に吸引されてみたいな感じで暗闇の中へと吸い込まれる
1~2分くらい経っただろうかなにやら柔らかい地面にぶつかると
ぽよ~ん
トランポリンのように地面がなっておりバウンドし続ける
「なんだこれ、みんな居る?だれか灯りを」
ウィズ
「私がトラベルライト!」
ウィズさんが灯りを魔法でともすが一瞬明るくなったかとおもうとまるでその灯りを拒否するかのように一瞬で消えてしまう
ウィズ
「う~ん、ダメそうです」
ゲンゾウ
「魔法がダメなら、ちょっと待っておれ、このバウンドが落ち着いたら」
それから暫く経ち、バウンドが収まるとゲンゾウさんがなにやらごそごそとしだして
シュッパっ音がしたそれはマッチの火でそれをロウソクの芯にともしてなにやら球体状のモノに入れていく
「ゲンゾウさんそれは」
ゲンゾウ
「ぼんぼりじゃ」
そして淡い光によって映し出された景色は