再生3
「まさかこの木をよじ登るとか……」
村長
「まさか、止はしないがそんなことをしたら死ぬぞ」
ウィズ
「じゃあ、魔法で飛んでくとか」
村長は首を振り
村長
「無理じゃ、先ほどの毒の治療をみたじゃろこの世界では一部の魔法に制限が掛かっている飛行魔法もその一部じゃ」
アネゴ
「一部?」
村長
「お主たちが下の階層で解放した「水」「火」に関する魔法を解除されているがそれ以外は無理じゃ」
ウィズ
「魔法使い泣かせのエリアですね」
ゲンゾウ
「それもそうじゃが、こんな高い塔をどうやって昇るんじゃ?」
村長
「それには」
村長が何やら昔のラジコンのコントローラーのようなものを動かすと、俺たちが乗っていた船がノソノソとこちらにやってくる
ヨッジー
「まさかコレで?」
村長
「木を船では登れんじゃろ」
そういって懐からなにかのディスクを取り出して船のハンドルの下あたりに差し込んでいくと
ガチャガチャ
なにやらタイヤが無くなり車体の下は平に後部に何やら大型の扇風機のようなモノが2台、運転席はオープンカーのような形状に変化して行った。
「コレは?」
村長
「ホバークラフトじゃ」
アクア
「ほーばーくらふと?」
村長
「これを使って地下から木全体に張り巡らされている水の通り道を使って上へとあがるんじゃ」
ウィズ
「なるほど」
となると運転手は誰がアネゴとアクアさんは絶対だめだ慎重に
キョウカ
「なにやってるんですか?さっさと行きますよ」
「あ!?」
キョウカが何事もなく運転席に乗っている
「性格変わったりとか」
キョウカ
「何を言ってるんですか?運転方法が流れ込んでくる感じはありますが至って正常ですよ」
「はぁ」
まったく性格も変わらず普通に乗りこなしてるキョウカを見て唖然としてしまった、
とりあえず問題なさそうなのでみんなで乗り込むとブオーーーっという音とがなり宙に浮き出した。
村長
「木の根元に小さな穴がありますからそこから中に入ってください」
キョウカ
「わかったわ、急ぎましょう」
村長
「あ!あと中が」
ブオーンン!
「今村長なにか言いかけてなかったか?」
キョウカ
「そう?聞こえなかったけど」
「そ、そうだか?」
木のふもとまでいくと確かに虫がかじったような小さな穴があった
アネゴ
「ぎりぎり通れるくらいかしら」
キョウカ
「問題ないわ」
「え!?減速とか」
スピードを落とすことなくそのまま突っこんでいく
ッチ
ちょっと横を擦ったような音がした
ヨッジー
「あぶな!!」
キョウカ
「大丈夫よ、このまま上を目指せばいいのよね」
「まあ、それしかないだろうけど」