再生2
砂を泳ぐ金魚についてくこと数時間、
アネゴは減っていくHPを回復呪文でカバーしながら進んでいくと
ヨッジー
「おい!あれ見ろよ」
そこにはヤシの木のような木が1本見えた!
ゲンゾウ
「木があるということは水がある」
ウィズ
「なら人がいるかもしれませんね!」
急いで近づくが泉らしきものは見えない……
代わりにどんどんヤシの木が大きくなっていく
アクア
「あの木って物凄く大きいんでしょうか」
キョウカ
「蜃気楼ということも否定できないわね」
「それは勘弁してほしい」
そんな風に思いながら走って行くとそれは蜃気楼ではなく天を貫くような大きなヤシの木があり、その麓に小さな村があった。
そして…
ズボオオオオ!
アクア
「きゃああああ!」
砂の中から何かが現れたので慌てて攻撃態勢に入るが
???
「待った!ワシはここの村長じゃ」
そこには砂まみれの耳の長い老婆のウサギがいた
「村長さん?」
村長
「ああ、そうじゃ……砂嵐のおかげでこのありさまじゃ、それよりお主たち救世主なんじゃろ?」
「えっと」
村長
「あああ、みなまで言わんで良い村長ネットワーク連絡が来ておる」
またそれかよ
村長
「そんじゃ!とっとあのこの世界樹を昇って頂上に行き封印をしてくれ」
なんか横暴だなこの村長
アクア
「すみません、そのまえに仲間がサソリの毒に」
村長
「なんじゃと、まったくここらの魔物は特殊で状態異状を魔法で解呪することは出来ん……ちょっと待っとれ」
そういうと家らしきところに入って行き何か水筒のようなモノを持ってきた
そして、なにか粉のようなモノと赤いモノを入れた
「あの~それは」
村長
「梅干しと昆布の粉じゃ」
そして次にヤカンのようなものをオアシスに突っ込みそれを近くの岩のようなところに置くとお湯が沸いた、そしてそれを水筒にいれて湯吞みに注いだ
ゲンゾウ
「梅昆布茶じゃな」
そして口に含むと
ブシャアアアアアア!
アネゴに吹きかけた!!??
アネゴ
「ぶあちいいい!」
村長
「熱いくらい我慢せい!」
アネゴ
「蒸し魚になっちゃうううう!」
「アネゴ大丈夫です?」
アネゴ
「あれ?!大丈夫よありがとう!」
飛びついてきたので
サッ
アネゴ
「え?」
「いや、ちょっとびちゃびちゃなので」
おばあちゃんのしぶきがついたびちょびちょのアネゴを回避した
アクア
「まずは身体拭きましょうね」
アネゴ
「そ、そうね」
村長
「まったく、ホレこの水筒もってけ この先もいろいろあるじゃろうから」
ゲンゾウ
「しかし、これを昇るのか」
そこにはもう塔と言っても良いくらいの強大なヤシの木が