ゾンビ姫12
「これ大丈夫なのか!?」
ゴゴゴゴゴゴゴ!
突如地面が爆発するように水が下から吹きあがる!
キョウカ
「問題ありません、この町自体はある種一定の固定状態です多少壊れようと元に戻ります」
ヨッジー
「いや、いやそうじゃなくて俺たちが大丈夫なのかってことなんだが」
キョウカ
「私の想定通りなら大丈夫な…はず」
アネゴ
「はずって!溺れたらどうするのよ!」
うん、あんたは鯛だから溺れないと思うが……
ウィズ
「とりあえず防御魔法を展開します」
アクア
「水でバリアを船に形成します」
どんどん空が近づいてくる……というか今の方向って月!?
「これ大丈夫なのか?進路かえなくて」
キョウカ
「いえ、これで大丈夫です」
やがてドンドン月が大きくなっていく
ウィズ
「これって天体月ではないみたいな感じが」
ヨッジー
「まさか天井に掛かれた絵とか?」
キョウカ
「違います、五月蠅いのだまって見ててください」
まるでうるさい問題児をしかる委員長のようにヨッジーにぴしゃりと言葉を投げかける
いよいよ月しか見えなくなってきた。
アネゴ
「みんな船につかまって!何が起こるかわからないわ」
月に当たったかと思いきやそこはまるで通路の様になっておりそのまま上へと押し上げられる徐々に通路は狭くなっていくと
ズッポ!
「あ、詰まった?」
キョウカ
「バリアが邪魔ですね解除してください」
アクア
「大丈夫かしら」
キョウカ
「このまま破裂しますよ?」
アクア
「えええ!?すぐに解除します」
すると
ドーーーン!!!
詰まっていた分たまった水で物凄い勢いで上へと上昇し出す!
「眩しい!」
通路から飛び出たのか光が目の前にあふれ出てる
下を見ると鯨の汐吹の所から打ち上げられたようだ
アクア
「主アレを見てください」
それはこのエリアが封印により解放されたのか海の色は鮮やかにさらに、白と青のアーチ状の道が島と島を結んでいる
ウィズ
「綺麗ですね」
空はどこまでも青く海もまたどこまで青い、そこに青と白のアーチが映える景色は南国リゾートなんてもんじゃないくらい絵になる宝石のようなエリアに生まれ変わっていた。
ウィズ
「ところでこれどこまで打ちあがって行くんですかね」
「え?」
ウィズ
「さっきから全然減速しないんですが」
「ええ!?」
ヨッジー
「どうすんだ!?」
キョウカ
「大丈夫です、時間がもったいないのでこのまま次のエリアに行きます」
「どうやって!?」
キョウカ
「空をぶち抜いて」
「え?」
キョウカ
「私の感知によるとこの上に先ほど封印したものの波動を微細ではありますが捕らえたので」
「この移動法は正しいの?」
キョウカ
「さあ?」
「えええええ!?」