ゾンビ姫12
恐る恐る近づいてみるとそこには日本人形を成長させたような女の子が一人倒れていた
「アレはさっきの怪物?」
アクア
「ですかね?」
ヨッジー
「それにしては全然違うような」
ウィズ
「攻撃しこないでしょうか」
アネゴ
「迂闊に近づかない方がいいわね」
するとゲンゾウさんがすっと前に進み
ゲンゾウ
「おい、お前さん生きとるか」
「ゲンゾウさん危ないですって」
ゲンゾウ
「多分だいじょぶじゃ、息はありそうじゃな」
すると
???
「う、う」
ヨッジー
「起きた」
ゲンゾウ
「起きたか?お前は誰じゃ」
???
「私は…誰…?」
ゲンゾウ
「お約束の記憶喪失かの?」
???
「いえ、記憶喪失というよりも無いというのが的確な表現かもしれません:
なんか!急にテキパキ答えだしたぞ!」
???
「こんなところに寝て服が」
するとパッと立ち上がり汚れを落としている、見た目は修学旅行の学生さんみたいな感じだが
???
「ところで私はなぜこんなところにいるのでしょう?」
「え?俺に聞かれても」
???
「なるほど、誰も私の事はわからないと……となると今最適な行動は」
なにやらブツブツと喋り出している
「一体どうなってるんだ」
ゲンゾウ
「たぶんじゃがお前さんが魬を投げて反転させたからじゃろな」
「というと」
ゲンゾウ
「怠惰⇒勤勉と言ったところかの」
「つまり反転を使ったことで諸々全てが反転していると」
すると
???
「今の状況を整理するに当面情報や自分の状況が落ち着くまで出来ればあなた達と一緒に行動させて頂きたいのですが」
そういうと真っ直ぐな曇りのない光のような視線を向けて来る
「え?」
???
「お願いします!」
ハキハキとした声で再度お願いをし、土下座をしてきた
「ええええ!ちょっとまって土下座は」
???
「いえ!今の私に出来るのはこれが精一杯ですから!」
「どうしよ」
ヨッジー
「どうもこうもこのままじゃ埒があかないし」
ウィズ
「そうですね」
するとアクアさんがスッと前に出て
アクア
「一緒に行きましょう!私も似た境遇でしたから気持ちはわかります」
???
「そうなんですね!」
ま、確かにそっくりと言えばそっくりな境遇だな
アクア
「となると当面の名前を決めておかないと」
ヨッジー
「ゾンビみたいなのから生まれたからゾンビ姫とかで」
???
「それはひどいとおもいます!あだ名ハラスメントだと思います!」
委員長みたいな感じで注意されてる!
ヨッジー
「いや、冗談だからダイン任せた」
???
「適格な名前をお願い致します」
「え~うん~」
???
「あまり無駄な時間をかけるのはよくないとおもいます」
せっかちだな~!