ゾンビ姫11
学問書
あらゆる言葉、書物などを正確に理解することができ、その呪文等が効果があるものであれば強化または選択することが出来る。
「これを…どう生かせと?」
手に魬と学問書……
何を学問書で見ろと!この魚か!
すると魚を見るとその体から「魬」の文字が浮かび上がり
【魬】
・スズキ目アジ科北西太平洋に生息する回遊魚
食用可能で様々な加工食品にも使われる( )
うん……知ってるわ!
お寿司とか煮たものとか食べたことあるわ!
しかし魬をよく見ると【魚】と【反】の色が青と赤に別れている
今までの鮨とかだと【魚】の右側の漢字が効果を発揮している……
反の方を注目してみると
【反】
・跳ね返す( )
・そむく( )
・くりかえす( )
・正反対の、逆の( )
・そらす( )
・単位( )
6個の意味が出てきて選択が出来るようになっている
この中でもし効果があるなら正反対にもし相手がなってくれるなら……
俺は 正反対の(レ)に印をつけて魬を振りかぶり
「ほら!美味しいモノだ喰らえ!」
魬を思いっきりぶん投げると
強欲と闇の果て
「んあ?うまいものよこせ!」
飛びつくように魚をぶんどり口に放り込むそれはまるで小さな錠剤を飲み込むが如く小さなもので
強欲と闇の果て
「たりない、あじもふつう!おまえうそつき」
ヨッジー
「やばいぞ、囲まれた」
俺を狙って伸び切った身体の触手をまるで槍のようにして突き刺そうとしてくる
それはまるで上からハリネズミが落下してくるような大量の槍が!
くそ効果が無かったのか!
せめてアクアさんやアネゴ、もピーだけでも逃がせないかと慌てふためいていると落ちてくる筈の槍の大群が降ってこない
「あれ?」
何の痛さもない上を見ると槍だったモノはシュルシュルと小さくなって本体の方へ戻っていく、それどころか地面に広がっていた身体もどんどん小さく戻っていく
「効果あったのか?」
ゲンゾウ
「どういうことじゃ?」
事情を説明すると
ゲンゾウ
「正反対……となると肥大化していたからその逆だと委縮か」
ウィズ
「それで小さくなってるんですね」
まるで逆再生を見るかの如くドンドン小さくなっていく強欲と闇の果てを見ていると暫くすると先ほどいた寺のとこにポツリと何かが残っているようにみえた。
ヨッジー
「ドロップアイテムか?」
アネゴ
「いや、最後の悪あがきみたいに襲ってくるかもしれないわよ」
ヨッジー
「だけど、ここから出るヒントがあるとすればアレしかないぜ」
ゲンゾウ
「注意して近づくしかないようじゃ」
戦闘態勢を維持したまま近づいてみると