ゾンビ姫4
「ここは?」
ウィズ
「山の中ですか?」
ヨッジー
「うん?」
そういって木の管板をヨッジーがマジマジと見ながら
ヨッジー
「くらまやまおんせんちいき?おんせん!?」
アクア
「こんな時に温泉ですか!?」
アネゴ
「疲れを癒すってこと?」
ゲンゾウ
「そうしたいのも山々だがこの温泉が秘密兵器になるじゃ、さあ!いくぞ」
そういうと山道をゲンゾウさんがスタスタと温泉に向けて歩き始めた、
途中に敵が現れることもなく温泉地につくと
ゲンゾウ
「アクアさんこの温泉水を出来るだけ収納してくれ」
アクア
「温泉の水をですか?」
ゲンゾウ
「ああ、そうじゃ」
「それを何に?」
ゲンゾウ
「たぶんじゃが、あの魚にかければ動きが鈍るはずじゃ」
「え?なにか温泉と関係が」
ゲンゾウ
「詳しい説明は難しいからの~とりあえずやってみるしかない、アクアさん限界まで収納してくれ」
アネゴ
「なんだいせっかちだね、ひとっ風呂はいって行っても」
アクア
「私は温泉水収納してますのでその間ゆっくりといかれたら」
アネゴ
「よっしゃ、あたしゃいくよ」
ウィズ
「え!?え!?ひっぱらないで」
ヨッジー
「ダインいこうぜ」
「いや~あの……そんなことしてる場合じゃ」
ゲンゾウ
「どのみち収納するまでは時間がかかる」
というわけで温泉タイム……
ヨッジー
「単純硫化水素泉 効能: 神経痛、腰痛、リウマチなどなど……」
「身体によさそうではあるが」
ゲンゾウ
「まあ、そうじゃの」
お風呂にタオルを頭に乗せながらのほほんとしている
ヨッジー
「お風呂にはいると継続回復効果つくんだな知らなかったわ」
「ほ~」
ヨッジー
「ダインお約束はしないのか?」
「お約束ってなんだよ」
ヨッジー
「ならいいや」
それから暫く経つとアクアさんの声が聞こえて
アクア
「そろそろ満タンになりますよ」
ゲンゾウ
「よし、では出て作戦会議じゃ」
ほかほかになりながら集合しみんな売店の自動販売機で瓶牛乳を買い、
(念のために鑑定をして飲めるか確認しOKだったので)
それを飲みながら作戦会議となった
ヨッジー
「やはり風呂上りは牛乳だな!」
アネゴ
「カルシウムが補充されるわ」
魚と牛乳どっちがカルシウム上なんだろと一瞬思ってしまった……
「で、ゲンゾウさん作戦というのは」
ゲンゾウ
「ふむ、銀魚というくらいだからあいつらは銀の特性を持っていると仮定するとだなあいつらの弱点は硫黄だ」
「硫黄?」
ゲンゾウ
「そうじゃ、銀細工のアクセサリーなどが黒ずむことがあるんじゃが、あれは硫黄のせいで硫化するんじゃ」
「ほう」
ゲンゾウ
「昔は銀食器が毒のテスターに使われたくらいだからな」
アクア
「そういえばうちにも銀食器ありましたね」
さすが王族
ゲンゾウ
「硫黄が付着することで多少重くなる上に銀ではない部分もできるから状態異状のようになるのではと睨んだ」
ヨッジー
「ふむ」
ゲンゾウ
「重要なのは分散されては当てにくいから最初の固まっているときが狙い目じゃ」
ヨッジー
「おもしれえじゃねえか!いっちょやるか」