44運命に抗うモノ
また前作がらみかと思いつつ町へと歩いて行くと薄暗く、灯りも提灯のぼんやりしたものしかなく一言で言って不気味!
アクア
「何か嫌な雰囲気ですね」
「そうですね~でも暗いだけで建物自体は結構綺麗だし」
ウィズ
「言われて見たらたしかに綺麗な……ウニャアアアアア!!!」
アクア
「いやああああ!」
「耳が耳が!!」
悲鳴でHPが減ってる……俺の耳大丈夫だかな……
ヨッジー
「急にどうしたんだよ」
ウィズ
「あれ!あれええええ!」
ゲンゾウ
「人……嫌これは人形か……う~ん」
そこはお茶屋さんだろうかその店舗の入り口の奥に頭を垂れる和服の女性が何も言わずずっと同じ姿勢でいる。
ゲンゾウ
「どれ」
アクア
「ゲンゾウさん危ないですって!」
ゲンゾウさんは確かに中に入って行くと
ゲンゾウ
「みんな大丈夫じゃ、でもちょっとこれは不思議と言うか……ちょっと入ってきてくれ」
アクア
「ええええ!?」
アクアさんは怖いとのことで全力拒否!そしてウィズさんも怖いということで外で待ってると言うので、アネゴに護衛役で残ってもらいヨッジーと3人で中へ行くと
ゲンゾン
「これは人形ではない、私の小道具鑑定で反応しないし多分じゃがNPC……フリーズというか時が止まって固まっていると言ったところじゃな」
ヨッジー
「ほう~」
「時が止まってる?」
ゲンゾウ
「うむ」
人形にしては出来過ぎてるというか肌感が人とまったく一緒ではあるが触れてみるとまるでプラスチックのように固い
ウィズ
「稼働していないエリアだから?」
ゲンゾウ
「その解釈が正しいじゃろう」
アネゴ
「よくわからないけどアンデットとか出そうだから早く出口をさがしましょう」
あんたも腐ってるが……うん言わないでおこう
ヨッジー
「とりあえず出口を探すとしても腹の中だからな~お約束で言えば頭のてっぺんのとこからプシャーっと水と一緒にでるとかか?」
「まあ、ありえなくないがとりあえず全体を把握するために一番高いあのタワーに行ってみるか」
そう言って白と赤で彩られたタワーを指さした。
アクア
「高い所から全体を把握するのは鉄則ですね!いいとおもいます」
もピー!
もピーも高いところが好きなのかな?と思いつつタワーに向かった所までは
よかった……
「あと何段ですか~」
ヨッジー
「オレに聞くな」
「疲労を回復魔法ってなかったけ?」
ウィズ
「知りません」
アネゴ
「若いんだから頑張りなさい」
あんたは浮いてるからいいよ!
そう……エリア自体が稼働してないということは当然エレベーターなどは稼働してないということは結果昇るには階段しかない……
ゲンゾウ
「さすがにコレは……」
結局休みながら登り小一時間位かかってしまった。