42運命に抗うモノ
それから船に乗り釣りは再開されたが……
アネゴ
「しっかり捕まってな!落ちたら戻れないよ」
大しけで揺れる上に嵐まで来ている
船は前横に絶えず揺れてまるで子供が運ぶ味噌汁の如く!
ウィズ
「キボジワルイデス」
アクア
「ダイジョブデスカ」
「二人とも顔が青いよ、だいじょうぶ?」
ウィズ
「大丈夫なわけないでしょ!」
アクア
「大丈夫じゃありません!」
おう!これは切羽詰まってるなかなり
ウィズ
「なんでダインさんは大丈夫なんですか!」
「なんでだろ?」
アクア
「羨ましい……」
ウィズ
「このままではいろいろと失う結果に」
「え?」
すると察しなさいよと言う目で睨んでくる!
え!?俺が悪いの?
アクア
「地面についてるから行けないのよ……アクアイルミテーション」
すると水で何やら板状のものを空中に作りその先を船に括り付け横になった
アクア
「あああ!天国です~」
ウィズ
「お願いします!!私にも」
二人ともそのまま横になってしまった、しかし確かにあれ便利そうだな
「アクアさん俺にも」
アクア
「ダメです」
「え?」
ウィズ
「そうです、あなたにはやらないといけないことが」
すると後方から
ヨッジー
「あそこのヤシの実獲ってくれ!」
ゲンゾウ
「タモを!!」
ええええ!?
これ一人で全て捌くの!?
それからが大変だった……
ヤシの木を取りながら釣れた魚の対処まで
しかも、魚がドンドン大型化していくヨッジーが鮭>サメ!?>巨大いか!
ゲンゾウさんがホッケ>巨大エイ>巨大タコ!
「ぬおおお!早くそいつらエサにして投げてくれ!船上が触手大戦争になってる!
ヨッジー
「わかってるが!ふたつが絡み合って」
ゲンゾウ
「クリス!バフをもっとじゃ!」
二人が力一杯なんとか引き離して海に投げようとしているがなかなか離れない!
俺は俺で触手に絡まれないように回避!回避!
アクア
「主がんばれ~」
ウィズ
「ふぁいとです~」
もピー!
もピーいつのまに!!そして二人から気力が感じられない!
こっちは必死なのに!
そうこうしているうちに縺れるようにイカとタコが海の中にドボン!と投げ込まれた
「ああ~あぶなかった」
するとドドドッドドなにか海面が揺れている!?
ヨッジー
「キタ!めっちゃデカい」
ゲンゾウ
「こっこれは!」
なんと二人同時ヒット!
二人の竿が折れるじゃないかというほどしなっている!
ヨッジー
「このままじゃやばい!ダイン俺を抑えてくれ!」
ゲンゾウ
「クリス!バフを!!」
それから格闘すること数時間!
ヨッジー
「うぉぉぉぉっぉぉおぉ!」
「ヨッジー腕がもう限界!」
ゲンゾウ
「こなものおおおおお!」
アネゴ
「来るかい!」
ザッパンンンン
目の前に巨大な鯨の……口!?
パク
あ…真っ暗喰われた?




