34運命に抗うモノ
宇佐吉
「これをお前たちの乗ってきた機体に入れてバージョンアップさせれば立派な漁船になる」
「漁船!?」
宇佐吉
「ああ、それにのって釣りをし、ヤシの木を探していくという寸法よ!」
「ちなみに操舵経験は」
宇佐吉
「なくても大丈夫だ!ハンドルさえ持てばあとは習得できる」
アクア
「なら私がなんかよく覚えてませんが前回運転しているととても!爽快な気分だった気がします」
一同
「いいえ!今回は無しで」
アクア
「え?」
「とりあえず一度どんなものか試してみますか」
アクアさんがなんで~と騒いでいるがほっておいて車のところにもどり、バージョンアップしてもらうことにした
宇佐吉
「えっとだな、たしかこのあたりに運転席の下の辺りにディスクを差し込むと」
宇佐吉さんがハンドルの下あたりにあるハッチを開け差し込むとディスクがスーッと中に入って行き
サポート
「シーオブザタイププログラムを読み込み……」
すると車体から板が伸びたり、タイヤ部分が車体の内部に引っ込んだりして小さなクルーザーの船の前半分のようなものができあがる
サポート
「材料が不足しています、船1隻を材料として提供ねがいます」
「船!?」
宇佐吉
「なら使ってない昔の船で良ければあるが今持って来る」
そういって木造で出来た人が10人くらい乗れそうなボロいがデカい船がやってきた
宇佐吉
「これなら壊しても処分してもいいから」
「あれを材料に出来そうか」
サポート
「スキャン……材料の変換が必要な為、魔力供給(特大)を願います」
するとクルーザーの横から水晶が出てきた
「これに込めればいいのか?」
サポート
「現在いる人数総出での供給を望みます」
みんなで手を当てて魔力を放出すると物凄い勢いでMPが減って行く
ヨッジー
「俺もうダメ~」
物理アタッカーのヨッジーは早々にリタイヤ
宇佐吉
「あらら~こりゃ相当大変そうだな、MP回復させるために漁師汁でも作ってやるか」
それから全員ぶっ倒れるくらい注ぎ込むとボロボロだった素材が光に包まれて形状を変えていき元々あった船の前半分とドッキングしていく
サポート
「不足部分をジョイント……オールグリーン、いつでも出向可能です」
「ちょっとまってくれMPがすっからかんで」
宇佐吉
「とりあえずこの飯食ってから出向しな、最初は雑魚釣りからだエサはいらないからこの先端の針のようになってるものを垂らして引きが来たらグッと合わせて釣るんだ、まあ素人でも簡単に釣れるから問題ないと思うが、そこからそれをエサにドンドン獲物を大きくして竿に経験を積ませるんだ」
「が がんばります」