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仲間になったアンデッドを生き返らせたら姫騎士だった!?  作者: 鳳凰院いちご
本章1 ウォータリア編
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33 運命に抗うモノ

悲鳴の聞こえた方へいくと宇佐吉さんが今にもアネゴを捌こうと包丁を振り下ろそうとしていた、


「ぬおおおお!ちょっと待ってください」


宇佐吉

「ん?今うまい鯛をだな」


アネゴ

「いや~生き作りはやめてせめて煮漬けに!」


なぜ煮漬けなら良いかわからんが


「その魚は俺たちの仲間なんです」


宇佐吉

「おや?こりゃいけねえ間違えた、わりいわりい」


こっちだったとザルの上にあがってる魚を指さす


アネゴ

「サシミボウチョウコワイ、イキヅクリNO」


またアネゴのトラウマスイッチが……

それからしばらくすると船盛やら貝焼き、お鍋など海産物の料理がテーブルの上に並べられた。


ヨッジー

「これまた豪勢な」


ウィズ

「お正月以上です」


アクア

「本当に良いんですか?」


宇佐吉

「ああ、あんたらのおかげで海が蘇ったんだ!これでも足りなく位だ」


「では、遠慮なく」


新鮮な料理に舌鼓を打ちながら今後のことについての話になった


宇佐吉

「これから封印に向かってもらう場所は正直わからねえ」


「ふむ、ご存じないですか」


宇佐吉

「いや、ちげえ知ってはいるが場所がない」


「ない?」


宇佐吉

「正確にはずっと移動してやがる」


「というと?」


宇佐吉

「封印の祠は鯨の腹の中だ」


一同

「えええ?」


宇佐吉

「この町から見える大海原をやつは回遊してる、だから場所がわからねえ」


「そうなると、虱潰しに探すって言ってもすごい時間が」


宇佐吉

「それは心配いらねえ、釣れば良い」


「クジラを釣る?」


宇佐吉

「ああ、これでな」


そう言って目の前に竹で出来た竿をテーブルの上に置いた、


「これで鯨を?」


それはどう見ても貧弱な竿でさらにリールも付いてない小川に小魚でも釣りに行く程度が限界じゃないか思えるくらいの竿だ、


宇佐吉

「ばかもん!鯨を舐めるな」


いや!出したのそっちでしょうがと言いそうな気持を抑えて


「じゃ、なぜこれを」


宇佐吉

「これはまだ初期竿だ」


「初期竿?」


宇佐吉

「ああ、こいつは釣る度に成長する、大物を釣るほど強化される!」


ヨッジー

「じゃあ釣りまくればいいのか」


宇佐吉

「ばかやろう!竿だけじゃ怪物は釣れねえ!」


ヨッジー

「え?」


宇佐吉

「リールがいる」


ウィズ

「それはどこに」


宇佐吉

「あそこだ」


そう言って海を指さす


ウィズ

「?」


宇佐吉

「海の上に浮遊しているヤシの木があるアレはただの只のヤシの木じゃない、ここらでしか育たないリールヤシの木の実だ」


ウィズ

「?」


宇佐吉

「そのリールヤシの実の中心部にはリールが入ってる」


ウィズ

「なんと!?」


宇佐吉

「しかも、このリールは海を浮遊すればするほど強化されていく」


ゲンゾウ

「つまり、魚を釣ってヤシの実を拾って釣り道具を完成させて鯨を釣れということはわかったがそれを完成したところで釣れるのか?」


宇佐吉

「釣れる!完成された竿には特殊な疑似餌があるんだが、これにはあの怪物鯨『キラーホーエール』を呼び寄せる能力がある」


ゲンゾウ

「なるほど」


「となると、問題は船か」


宇佐吉

「大丈夫だ船ならある」


そう言って懐から何やら四角いモノを取り出した


ゲンゾウ

「カロッピーディスク!?何世代前の記録媒体を持ち出しとるんじゃ」







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