25 運命に抗うモノ
ゆきお
「これはアイシクルレガシーという高速移動浮遊魔道機」
よく見るとタイヤは無くF1っぽいボディだけがあった
「これは浮遊ということは」
ゆきお
「そうです!魔力を流すことによってボディの下から風の流れを作り浮遊することによって悪路もなんのその」
ゲンゾウ
「ホバー機能か」
ゆきお
「さらに魔力で構成されてるため、乗り手の体型に合わせて運転席が変化し、同乗者は後方部分に体を小さくしてのることが出来る為、大人数でもだいじょうぶ」
アネゴ
「至れり尽くせりね」
「これはどうやって運転するんですか」
ゆきお
「問題ありません、ハンドルを握ればフィードバックシステムが起動して運転の仕方が分かるシステムな上に安全として音声アナウンスまでしてくれます!」
どこかのセールスマンかと思う位に熱弁しているので若干怖くなっている中アクアさんが……
アクア
「かっこいいですね」
運転席に座りハンドルを握ると
システム起動
座席及びその周辺の最適実行……
オールグリーン
続いて運転者へのシステムフィードバック及び最適装備付与……
オールグリーン
サポートアナウンス起動
サポート
「システムオールグリーン、マスターいつでも出発可能です」
機体が浮上して所々に光が漏れ出し、さらに搭乗したアクアさんの顔にはサングラスがつけられていた。
「お!アクアさんかっこいいね」
笑いながらアクアさんを褒めたつもりだったが……
アクア
「主、時間がないんですよ!早くいきましょう」
あれ?目が座ってらっしゃる、そしてちょっと荒くなってらっしゃる
ゆきお
「おお!この方は才能がお有りのようだ、まれにこのように機体と一体化される方がいらっしゃると開発者にきいたことが」
ヨッジー
「あれはハンドル持つと性格変わるタイプ?」
すると
アクア
「みんな、時間が無いんだ乗りな!」
一同
「はい!」
恐る恐る車に触れると体が小さくなり車体後部にある結界のようなものが張られてるユニットに転送された。
「あのゆきおさんこれって性格変わっちゃったりするシステム的なモノがついてたりします?」
ゆきお
「いいえ」
真顔で答える
「じゃコレ素なの!?本当のハンドル持つと変わるタイプ……にしても変わりすぎだろ」
アクア
「よし全員乗ったな、いくぞ」
ふっと浮き上がったかと思ったら周りの景色が飛ぶように変わって行く、
遠方で
ゆきお
「たのみましたぞ~」
っという声だけが薄っすら聞こえてきた
「あの~アクアさんもうちょっとスピードを………」
アクア
「これ以上時間をロスしたくないんだが、何か言った?」
「いえ」