23運命に抗うモノ
バリバリという凄い音とも地面が崩れ出す
「もピー落ち着け」
ウィズ
「みなさん私の防御壁の中へ!」
ウィズさんが球体の防御障壁を展開しとにかく現状がおさまるまで耐えようとしたが……
ヨッジー
「あ!」
アネゴ
「落ちる~~~~~」
底が抜けたというか地面が崩れて真っ逆さまに落ちて行く~~!!
ウィズ
「この中に入ればたぶん即死はしないと思います!」
思いますなんだと全員が思ったがもう祈るしかない!!!
どれくらい下がったがわからないがスピードが上がってることはわかる!
ウィズ
「えええと!自信なくなってきました!」
アクア
「ええええ!?」
ゲンゾウ
「地面が見えてきたぞ」
アネゴ
「つみれは嫌~~~!」
すると何やら白いものがすっと地面に伸びてきて
ぽよん!
なんどかバウンドして無傷で……
アクア
「目がまわる気持ち悪い」
ヨッジー
「遊園地にこんなのがあったような」
若干無事じゃない方々がいるようだったがとりあえず状態異状だけで済んでよかったが、
白いモノが徐々に萎んでそして洞窟の隅の方で小さくなってる
もピー……
申し訳ないというような鳴き声が
「もピー暴れ過ぎだぞ、でも敵を倒してくれてありがとう怒ってないからおいで」
もピー!
ごめんねーとばかり鳴きながら飛びついてくる
「よしよし」
餅の焼きもち気をつけなければならないな……マジで
そんな話をしていたら落ちた穴の向こうからプープーという鳴き声がしてそちらの方向を見ると先ほど庇った雪うさぎ達がこちらにこいとばかりに立ち上がり鳴いている。
ウィズ
「可愛いですね、呼んでるんですかね」
ヨッジー
「どのみち向こう側にしか行けないようだし、行ってみるしかないんじゃねえか」
暫く招かれるように後を追っていくどんどん狭くなっていき寝そべりながらほふく前進するくらいの狭さに……
ヨッジー
「これ本当に大丈夫か!?」
「閉所恐怖症じゃなくてよかったがこれバックは出来ないぞ」
ゲンゾウ
「いくしかないじゃろ」
すると前方に薄っすら光が見えてきた
アネゴ
「出口よ!」
ズボッツ
顔を出すとそこには昔話に出てきそうな田舎村のような風景で周りは山々に囲まれているが俺たちが脱出した場所にだけ小さな道のようなモノが整備され、その周りには畑のようなものがあり、家は無いがかまくらのようなものがあり小さな庭に何かの実がついた木が1本づつ植わっている。
アクア
「村ですかね」
ウィズ
「それにしては家が小さいような」
プープ―
「雪うさぎ達がまた呼んでるみたいだ」
ついていくとまるでお寺の様に木々なので装飾されたちょっと大き目なかまくら?がありそこで雪うさぎは歩みを止めた。
「ここに何か…」
???
「ほうほう、人が来るのはもう何十年ぶりか」
巨大な雪うさぎが杖をついて二足歩行で現れた!?