12運命に抗うモノ
しぶしぶ料理の準備をするアクアさん
アクア
「今日は簡単なシチューを作ります!」
気持ちを切り替えたのか気合が入ってテキパキと野菜などをまな板に乗せて行く、
暗黒料理見習い
「おお!シチューですか暗闇真っ暗ブラックシチューですかね、それとも瞬殺シチューですか?」
暗黒料理見習いの方がワクワクしながらアクアさんに問いかけると反比例するかのようにアクアさんのテンションが落ちていく
アクア
「普通のシチューです」
アクアさんが暗黒料理見習いを無視して野菜を切り始める。
トントン
ウィズ
「普通ですね」
ゲンゾウ
「うむ」
俺は知っているここまではいつも良いんだよ……
アクア
「さあ!煮込みましょう、まずはお水、そして隠し味にこの市場でみかけたシロシロドリの足を」
「やっぱりやりやがった!!」
なんの鳥だかしらないがあきらに怪しいデカい足をぶち込んだ
暗黒料理見習い
「おおおお!これは」
アクア
「コトコト煮込むのですがこれだけではアレですね」
「もう!いいから」
アクア
「あとはこのブラックノアの欠片とこのおいしそうな青い実を隠し味に加えましょう」
ヨッジー
「うわー」
黒いのと青いの入れたらなんか凄い色になってるんですけど!!
暗黒料理見習い
「なんと!これで暗黒色を!」
アクア
「香りがたりないですね、こちらの良い匂いがするダンジョンでみつけた葉もいれましょう」
暗黒料理見習い
「なんと!未知の食材」
それは未知というか……衛星安全上だいじょうぶなんですか
ヨッジー
「なんかボコボコとくろいシャボン玉でてきてるぞ」
アクア
「なんか綺麗ですね」
ウィズ
「えええ!?」
暗黒料理見習い
「これはまさにブラックアート」
「もうツッコむ気力もない」
最終的に黒いうごめくものへと変化してみんなが青ざめていると、
アクア
「出来ました!私のアレンジを加えてみました」
ゲンゾウ
「あ、アレンジとな……」
アネゴ
「ニゲナキャ ニゲナキャ」
アネゴの言動がおかしくなっている!?
暗黒料理見習い
「悪錬示ですね!」
「うん、違うぞ……多分」
恐るおそる出来上がったものをしらべると
ダークマターを越えた何か
暗黒料理のある種究極形態を越えたそのモノは異次元でありブラックホール、
全てを闇に葬り、光さえも吸い込むかもしれない
効果 暗闇(成功率100%) 即死効果大
「うあ~~~」
その後、暗黒料理見習いがアクアさんを真似て出来た失敗作(大成功品)をもらい耐寒アイテムはなんとかなったが暗黒料理見習いに最後まで弟子入りを懇願され、更には暗黒料理神と言われ泣きそうなアクアさんを見ながら人生ままならないとおもう今日この頃だった。