11運命に抗うモノ
???
「これぞ!私が憧れ続けた暗黒料理」
アクア
「あ 暗黒料理とは失礼ですよ!ね、みなさん」
半泣きで反論するアクアさんがこちらに目を向けるが誰一人目を合わさない
???
「何を言います!これはまごうことなき真の暗黒料理、しかもこれはもはやマスターいや神の領域!」
アクア
「嬉しくありません!」
「あの~すみませんアナタはどちら様ですか?」
暗黒料理を嬉しそうに抱きしめてはしゃぐまだ若い20才前後の青年だろうか
???
「おっとすみません、私は暗黒料理を極めんと旅をするものなのですがうまくいかず悩んでたところにこの様な素晴らしい作品に出合えたのでつい興奮してしまって」
「素晴らしい作品?それが?」
ギロ!!
前回敵対していた時より凄まじい視線がアクアさんから飛んできた!!
暗黒料理人見習い
「何を言ってるんですか!このにじみ出るダークオーラ!そして一撃必殺の如きこの殺気そんじょそこらの暗黒じゃないですよ!そうだ弟子にして下さい」
アクア
「えええええ!」
暗黒料理人見習い
「お願いします」
アクア
「無理無理無理です!私は料理を作ってるだけですか」
暗黒料理人見習い
「そんなわけありません!こんなに暗黒じゃないですか……僕の料理なんて」
アクア
「とにかく弟子はとりません」
暗黒料理見習い
「そんな」
キラン!
ゲンゾウさんの目が光った
ゲンゾウ
「見たところその手なかなか修行しているように見えるが」
暗黒料理人見習い
「頑張っても頑張ってもこんなものしかできなくて」
そう言って出されたモノが
極上アクアパッツァ+
解説:この世のモノとは思えない極上の海鮮料理、口に入れれば海が広がり食べるモノを幸福へと導く
効果:水耐性100% HP常時回復大
極上ペッパーステーキ
解説:凄まじい技量によりその肉はまるで肉汁を詰め込んだ宝石箱これはすでに芸術といって良いレベル
効果:攻撃力200%UP HP50%UP
「すげーーー!」
それは暗黒料理とは真逆の至高料理とでも言おうか凄まじい美味しい匂いを振りまいている。
ヨッジー
「うまそう」
アネゴ
「料理しないで!!」
アネゴはアクアパッツァを見て怯えているが、他のみんなも自然に生唾を飲んでいた。
アクア
「嫌味ですか!これは嫌味で良いですよね」
暗黒料理見習い
「何を言ってるんですか!こんなもの私は作りたくない」
アクア
「斬ります」
「アクアさん落ち着いて!闇のオーラが闇が」
剣を抜きそうなアクアさんを必死に抑えていると
ウィズ
「そうだ、この人に耐冷の料理作ってもらったらいいのでは」
俺は事情を説明して料理を買えないか聞くと
暗黒料理見習い
「わかりました、その代わりお願いがあります!師匠の料理してるとこを見せてもらって勉強させてください」
アクア
「えええ!?」