9運命に抗うモノ
ロジィエさんの家に先生の破片を抱えて走った、急がなければ先生の存在が無くなってしまうのではないかという焦りがみんなの足を急がせる。
「ロジィエさん先生を!」
息が荒れすぎてそれ以上言葉を紡げない
ロジィエ
「落ち着いてください、今お水を」
お水を貰い事情を説明すると
ロジィエ
「なんということに……これは修復するにしても」
「直せませんか」
アクア
「お願いします」
ロジィエ
「結論からいうと出来なくはないのですが、材料が足りないのとはたして剣を直してもこの剣に宿っていた先生が帰ってくるかは……」
「それでも直したいんです、材料は何が」
ロジィエ
「それも問題でしてこの剣に使われているのは」
そういうと窓の外の月を指さし
ロジィエ
「月の石です」
「月の石?」
ロジィエ
「素材のコードを読み取った所、間違いないかと……更に申し上げにくいのですがこちらの方が入手難易度は下がるのですが、月の石は古文書に出て来るくらいの太古に製造されたのを見たことあるのですが超高温になる為、通常は叩いて冷やし叩いて素材を錬成して剣を作るのですが冷やすのに通常の水ではすぐ蒸発するので使えず、これを冷やすには世界の果てと呼ばれる北の孤島に存在する永年冷石を使用しなければなりません」
ゲンゾウ
「北の果て……」
ロジィエ
「ええ、地図で言うとココね」
そういって地図の端を指さすそこは地球でいうとこの北極に位置する場所だ
ロジィエ
「船では海が凍っていて近づけない、陸路では遠すぎるわ」
ゲンゾウ
「それならワシがなんとかできるかもしれん」
「ゲンゾウさん」
ゲンゾウ
「先の戦いでレベルアップして覚えたスキルを使えば空からいけるかもしれん」
「空?」
ゲンゾウ
「そうじゃ、スキルで紙飛行機かこの昔ながらの木と紙で作る模型飛行機を強化してだな」
「おう……」
いくらなんでも紙で北極まで行こうとは無謀するぎると思いながらも今はそれにかけるしかない……
ロジィエ
「う~ん、ちょっと不安ですけどそれでいけたとしても問題は……」
ウィズ
「月……」
ヨッジー
「う~ん」
アクア
「空の向こうなんてどうやっていいか見当もつきません」
ゲンゾウ
「うむ~さすがに宇宙までは儂のスキルでは」
「ロケットなんて無いし」
???
「ロケットならありますよ、未来型のロケット」
「え?」
振り返り見回すとみんな首を振り私じゃないといった感じだった
???
「後ろですよ後ろ、こっち」
俺は声のするを方をむくとそこに
「*ノアール!?」
*EP507参照




