1 運命に抗うもの
各プレイヤーそしてNPC達が戦いそして、武器やバフの料理や魔法を配る
その光景がまるで当たり前のように行われている。
プレイヤーとNPCでは意識的なものは違うだろう、方やゲーム感覚で、そしてNPCは自分の町を守る必死さ……結果はどうあれ同じ敵と戦う為に手を取り合って挑む。
これが美談だとかそんなことを言うつもりはない、ただわかることは目の前の今をみんな見ている、細かいことは後に考えようただ今は…今したいことをする!
アクア
「主……」
いつの間にかアクアさんが立ち上りその光景を見ていた。
「アクアさん大丈夫!?」
アクア
「ええ、それよりも皆戦ってますね」
「ああ、俺も戦うよ」
アクア
「私は全てが決められた物語で私はその人形だと思っていました……でも、この光景を見ていると私の考えていることは違っていたのかもしれませんね」
「アクアさん いろいろ複雑な気持ちだろうけど「今」君はどうしたい?」
アクア
「あの敵を倒したいです」
「なら行こう!アイツを倒しに」
アクア
「はい!」
ヨッジー
「お!来たなご両人とっとぶっ倒しに行くぞ」
「おう!」
アクア
「はい!」
プレイヤー、そしてNPCが一丸となってぶつかったおかげで進行を止めることはできたが相手は言わば火山そのものと化した化け物、止めることが精一杯でアイテムや武器に限りがある分こちらがジリ貧な状況となっている。
ヨッジー
「どうしたのかね」
「なんとかしたいだが」
アネゴ
「ボロボロの状態じゃない無理しちゃだめよ」
ゲンゾウ
「エネルギー源でも切断できれば」
イワミー
「それは難しそうね、このマップを構成するものすべてをエネルギーにしているみたい」
するとアクアさんが
アクア
「あの、元々私だったあの敵とまだリンクが若干ではありますが繋がりがわかってコアのような場所がわかりそうなのですが」
アネゴ
「それは朗報ね、じゃそこをみんなで叩けば」
アクア
「それがあの火山の噴火口の中を絶えず移動していて」
すると
チェイン
「ほう~君ならコアがわかるということかなら攻略法はわかったな」
アクア
「え、でもあの火山の噴火口まで行くのは」
チェイン
「まあ、なんとかなるとおもうよ、さっき試したけどココの職人の腕と俺たちが組めば」
そういうとチェインさんが自分のギルドメンバーを集め、さらにNPCの職人となにやら相談をして特大のアイスケーキを食べ始めた。
チェイン
「10分後に噴火口まで案内するから準備しておいて」
そういうと再びケーキを掻っ込むチェインさん
そして約束の10分後
チェイン
「じゃ、みんな美味しいアイスケーキのお礼に町を救いますか」
そういうとチェインさんのギルドメンバーは頷きチェインさんを先頭にフォーメーションを作る。
チェイン
「じゃ、お二人さん俺たちのあとについてきてね」
そこからは凄まじかった、魔法職が氷のフェニックスをぶっぱなして道を作り、後衛が前衛の武器に氷属性をつけ飛んでくる火の粉やマグマの塊を粉砕していく、それも危ないどころかまるで流れるような連携で楽しむようなそぶりすら見せあっという間に噴火口までたどり着く、さすがにこの辺りまでくると敵の攻撃も激しくなるが難なくこなしていく
これがトップギルドかと感心していると、
チェイン
「こちらは俺たちで防ぐからとっと終わらしてくれ」
そういってウィンクしてくる。
アクア
「はい!」