343 終わりの始まり
気がつくとなにやらペシペシと叩かれる感覚で目を覚ました。
「あれ?ココは」
ヨッジー
「あれじゃねえよ」
「ヨッジー!ってことは戻ったのかアクアさんともピーは」
ウィズ
「だいじょぶですよ、もピーさんも引きはがしましたから顔から」
「よかった」
ヨッジー
「どうやらなんとかなったみたいだな」
「う~ん、まだちゃんとアクアさんとは話しが出来てないんだ」
ゲンゾウ
「ふむ」
「それよりココは?」
イワミー
「火山地帯のデータの狭間といったとこね、私がナビをしてなんとか地上に戻ろうとしてるとこにあなたの反応があったから」
ヨッジー
「そうそう、イワミーさんのリアル知人がGMらしくて連絡とってもらってこの崖みたいなところを移動しながら地上に戻るとこ」
イワミー
「ほんとなら転送してもらいたいとこなんだけど、ジャミングがひどくて無理みたいなの」
アネゴ
「詳しいことは私はよくわからないけど、イワミーさんがすっごいアイテムをバシバシつかってくれるから敵も問題なかったし」
ヨッジー
「最上級の魔法が閉じ込めてある瓶とか乱舞でぶっぱなしたり、回復アイテムも最上級の全体HPMP回復、みたこともないバフの道具とか」
ゲンゾウ
「儂としては一つ拝借したいのだが」
ウィズ
「出番がありませんでした……」
イワミー
「ふん、あちらのミスだしこの出費に関してはあとで補填してもらうわ、数もしっかり数えてるし」
ヨッジー
「ですよね~」
ウィズ
「一つきになったのですが、先生は?」
「そうだ、イワミーさんこのデータを再生できますか?これを再生すれば先生を復元できるって」
そういってイワミーさんにデータを転送すると
イワミー
「……」
しばらく何やらウィンドウを動かし、そして険しい顔をして
イワミー
「……ここではちょっと無理ね、地上に出て落ち着いてからにしましょう」
「わかりました」
ヨッジー
「となれば急いで上に戻ろうぜ」
その後、通常の敵はヨッジーやゲンゾウさんアネゴが対処し、攻撃が効かないなんか丸いマグマのような体でバグってチカチカしている敵などがでてきたがイワミーさんが氷の魔法でその領域ごと凍らせて狭間に叩き落とすという荒業でなんとか地上に戻ってきた。
ヨッジー
「よっしゃ生還だ」
そうおもった時だった……
地面が揺れた
アネゴ
「地震かしら」
しかし、その揺れはドンドン激しくなりマグマが頂上へと集まりだしそしてそれはあのスライム状のドラゴンと同じ形状へと変化していく、
「まじか!あいつ追ってきたのか」
ヨッジー
「あいつは?」
「アクアさんと同化していた片割れなんだが」
ウィズ
「となるとここにいたドラゴンさんが利用されて」
「たぶん…現状核となるアクアさんを失って暴走状態であたりかまわず吸収してくるはず」
マグマドラゴンとでも呼ぼうか巨大なその敵はその巨体のせいか非常におそいスピードではあるが徐々に山を下りこちらにやってくる。
ヨッジー
「どうする?このままじゃこのエリアだけじゃなくて町の方まで」
「どうにかするにも」
その大きな巨体をみながら途方に暮れてしまう。