342 終わりの始まり
ブラックホールキャノンのが当たったとこに攻撃が重なり、そしてコアとなっていた剣が吹き飛ばされバラバラになり地面へと落ちて行く。
正面のタブレットには技名が表示された。
<贐の型 流星光底>
「先生、あとで……いっぱい怒られるかな」
一撃で最後の力を使ってしまったのか機体は徐々に光へと還り、俺たちは地上へと戻された。
「ぎりぎりだったな」
もピーの方へ労いのつもりで声をかけたが当のもピーはどこかへぴょんぴょんとんでいってしまった。
「どこ行ったんだアイツは、まあそれよりアクアさんと元の場所にもどらないと」
そんなことを考えていると地面が揺れ出す、元凶を探すとそこにはコアもなくなりもう虫の息だったはずの敵が、辛うじてドラゴンのようなスライムになってビルや地面などを取り込もうと暴れまわっておりそれによりまるで空間にヒビが入るように所々が崩れ真っ暗な闇がそこから漏れている。
「おいおいマジかよ」
アクアさんを抱えて、もピーを回収するために急いで駆け寄るが地面が崩れ始めてうまく走れない。
「もピー!急いでこちらに」
しかし、もピーはなにやら飛び跳ねていてこちらにこようとしない、
しょうがないのでふらつきながらそちらに歩み寄るがなかなか前に進むことができない。
「もピー!」
ついに足場が崩れて黒い空間へと引きずり込まれる!
その瞬間もピーの体がうにょ~んと蛇の様に伸びて俺の首へと絡まる
「も!もピー締まる!首が!呼吸が」
空間に引きずられたせいかはたまた窒息により気絶したのかわからないが視界どんどんなくなっていく……