338 終わりの始まり
YESを選択すると目の前に先生……ターニャのホログラムが現れた。
ターニャ
「お!元気してたか?これを観てるということは我の剣が砕かれたということか~、弟子の成長を喜ぶべきところではあるが、何か悔しい……まあ!よくやったというとこか」
「先生」
ターニャ
「ああ、わかってるとおもうがコレは録画だから話しても無駄だからな、まあ遅かれ早かれこうなると思っていたわ、我は過去の残糸に過ぎない故に過去の理からは抜け出せん…
だから、今の現状を嘆くな!コレもまた運命だったと……むしろ夢の続きが見れたんだからラッキーだったと思ってる」
「……」
ターニャ
「さて、時間もない担当直入に言うその我の残骸を使って我の最終奥義 放ってもらう」
「最終奥義?」
ターニャ
「最終奥義 終円、この世のモノを全て断ち切る究極の一閃」
「アクアさんごと斬れと?」
ターニャ
「もし、誰かが人質にされてても構わず斬れ、儂のこの世とお前たちの世は違う過去の遺物だけを斬ることができよう」
「あのボロボロの剣で」
ターニャ
「お前の事だから我が砕け散ると余計なことを考えてるんじゃないか?しょぼくれた顔をするなよ!我はちゃんと生きたそしてこれからも生きるこのメッセージに添付しているデータを実行すれば我は復活するという準備をしておる!運営か誰かに渡せば元通りだ」
「さすが先生!」
ターニャ
「さあ!我がアシストする我が生きた証の最終奥義 終円 をその体に刻みそして放て!」
「はい!」
もピー!
もピーが声をあげると余計な装甲が剥がれて素体だけになり、
内部のコックピットも席が無くなり代わりに筒状のモノが周りに展開、
もピーの席もなくなり俺の肩に飛び乗ってきた。
アナウンス
「完全マニュアルモードへ移行……体の動きに合わせて機体が動きます」
ターニャ
「我の声、そして型に併せよ」
ホログラムの動きに併せ動きを重ねる
剣を抜刀し左足の先に剣先が来るように構える
ターニャ
全ては始まりそして刻の流れに組み込まれ
俺
全ては始まりそして刻の流れに組み込まれ
徐々に右足の先そして右上と円を書くように剣を上げて行く
ターニャ
現の中にて己を成す
俺
現の中にて己を成す
頭上を越えて反対側へと流れて行く
ターニャ
全てを治めしこの全てをかけて終焉と成す
俺
全てを治めしこの全てをかけて終焉と成す
真下に剣が来たときそれは放たれた
ターニャ
ターニャ式 最終の型 終円
俺
ターニャ式 最終の型 終円
真下から一気に上に振り上げた一閃が敵を切り裂く。