337 終わりの始まり
剣が刺さった地面を見ると巨大なクレーターのようになっている、
正直あれを受けて無事でいられる自信はない、
このまま防御に回っても防ぎきれないならば攻勢に出て攻撃させなければ、
手槍を出現させて間合いを詰める。
「もピー!やられる前に連続攻撃だ」
もピー!
攻撃のタブレットに我武者羅(連打する限り継続)という選択肢が現れ、効果を確認するとフルパワーでのなりふり構わずの連続攻撃と書いてあった。
「おあつらえ向きだ!いけ我武者羅」
右手は手槍、そして左は拳で止まる事ない連撃を浴びせる直撃は無いが子撃破やんでいるコレならと思ったとき俺は見てしまった、顔と思われる部分から涙が流れているのを見た瞬間攻撃連打が止まってしまった。
その隙を見逃さないとばかりゼロ距離からの居合のようなモーションを始めている、
やばい攻撃しないといけないと思いながらもあの涙がチラつく……
その時正面のタブレットに赤い文字で
バルロイモードと出たかと思うと大悟徹底のヘッドセットの一部が俺の目を覆い真っ暗にそして真っ暗中に文字が浮かび
甘すぎる……その罪は俺が引き受ける
次の瞬間 機体が動き出したのが振動でわかる、
そして物凄い爆音が聞こえて来る。
「一体何が」
徐々に目を覆っていたものが外れ目の前に光が戻ってくる、
そしてそこにはズタボロになっている敵が居た……
「アクアさん!止まれもピー!とめてくれ」
も もピー
もピー体全身で首を振るように左右に揺れる。
そして目の前にタブレットに
黒鬼撃 武器破壊
「それはだめだ!あの武器は先生なんだ」
必死に叫ぶが止まらない黒いオーラを纏った剣を下段の構える、そして敵の剣撃に対し下から叩き上げるように一撃が繰り出される!
キーーーーン
俺には女性の悲鳴に聞こえた高い音が周りに響き剣は打ち上げられてそのまま岩に突き刺さり、それと同時にバルバロイモード解除という文字がタブレットに表示された。
「先生!!!」
急いで剣に駆け寄ると剣にはヒビや亀裂が入っていた。
「先生返事してくれよ!」
先生であろうソレは何も語らない……
だが正面のタブレットにいつの間にか
ターニャの伝言 解放条件クリア
→大悟徹底の記憶(未覚醒) ローディング可能
ローディングしますか?
⇒YES
NO