334 終わりの始まり
気が付くとそこは目の前に360度広がるミニターがあり、自分の座っている椅子にも小型のタブレットのようなモニターが二つ付いている。
「え?これどうしろと」
するとどこからか音声が聞こえて
こちらはもピー様が基本操作致します、動きに関してのご指示等ありましたら音声でお願いいたします。なお、攻撃スキル、防御等はそちらのタブレットで発動します。
こちらはサブパイロットの役割となりますのでよろしくお願いいたします。
「サブパイロットって俺?」
はい、なおセミオートにもできますが?
「いや、こちらで操作します」
了解しました。
するとドラゴンがこちらに対して体当りをかましてくるのが見えた。
「ええと、かわすんだからこの選択か」
タブレットの回避の選択肢を選び
「もピーかわすぞ」
もピー!
了解と言わんばかりに一鳴きして左に跳躍すると、強烈なGが掛かりにすごい勢いで横に移動した、タブレットを見ると右足のバーニア点火と書いてあったので多分そのせいだろ、
「よし、今度はこちらから」
タブレットを確認すると先ほど使用してない方のタブレットに幾つかの選択肢があった。
<現在使用可>
デッドエンドアッパー 「近」範囲外
バルカン 「近」範囲外
ハンドガン 「中」範囲外
エナジーブラスター 「遠」OK
なんか本格的だな、とりあえず遠距離でけん制して中距離まで間合いを詰めるか……
「もピー!エナジーブラスターからハンドガンでいくぞ」
もピ~!
もピーが機体を敵の背後に移動させてそれに併せて俺がエナジーブラスターを選択すると背中にあった銃のようなものがパージされて手に収まり、2発射撃すると白い閃光が2発放たれていく、その後を追うようにもピーは機体を前身させるとハンドガンにOKサインがでる、
「いけー!」
ハンドガンを選択すると、右手の甲のやや後ろの部分に取り付けれられている銃口から小さなオレンジ色のボール状の光が相手に対して無数に放たれ粉塵が上がるが敵は上空に急上昇してそれをかわす、
「さすがにそんなに簡単にはいかないか」
すると今度はお返しとばかり羽が何やら赤く光出した、
「ええと、防御は武器は~」
迷ってるうちに敵の羽から斬撃が放たれる、
すると防御側のタブレットに
スキルをリンクしますか?
という文字が、迷わず選択すると俺のスキルの一覧が転写された
「よし!ダイヤモンドシールド」
すると、機体の左手に今までなかったシールドのようなものがまるで立体画像のように現れて敵の攻撃を受け止めた。
「いいね、なんとなく掴めてきた……もピー!アクアさんを救出するぞ」
もピー!