333 終わりの始まり
アクア
「うおおおおおおおおお」
急に雄叫びをあげたかとおもうとアクアさんの声に徐々に竜の咆哮のような声が混じっていき、バイザーの奥の目が赤く光っている、
「アクアさん!?」
鎧が徐々に膨張していきアクアさんはそれに取り込まれるように姿を消すと同時に膨張した鎧が見上げるほどの巨大な竜へと変貌していく。
「ドランさん?」
その姿はついていなかったアーマーなどはあるが、その顔などにこの火山にいた竜のドランさんの面影があった。
アクア/ドラン
「……」
呼びかけはしたものの返事もなくその目は赤くこちらを睨む、それは獲物を狩る魔物のような目だった。
「話が通じそうもないか」
次の瞬間、凄まじい勢いで俺に向かって空中からふみつけるように巨大な足がせまってくる、あんなの喰らったら一撃で死ぬ!?何か回避する方法を考えるが巨体のわりにスピードも速くて回避が間に合わない……なにか使えるスキルは、
金剛撃行:射撃の際に一定時間無敵時間となる
射撃の際に一定時間無敵……一体どれくらい無敵になるかわからない、ギリギリで発動するしかない!
目の前に巨大な足が迫ってくる、タイミングを合わせて
3
2
1!
「金剛撃行!」
凄まじい黒い爆風が目の前に広がり相手の足を攻撃するが敵はお構いなしにその爆風をまるで風を押しつぶす如くそのまま踏みつける。
無敵は!?辺りが真っ暗になり死んだのかと思ったが徐々に光が差し込み(敵の足がひいて)無事を確認する、どうやら俺のまわりに球状のバリアのようなものが展開されて敵の攻撃を無効化したようだった、俺は追撃を恐れて慌ててその場から退避して距離をとる。
「このままじゃ」
そう思った瞬間
もふ!
もピーが懐から出てきた!
「お前そんなとこにいたのか」
もピー
「もふピー」
返事をしたかと思うとその目が険しくなりドラゴンを睨み、何やら口の中に手を入れてゴールドのカードのようなものを取り出して空に掲げるとそのカードが光出す!
「またアレを!?」
するとどこからともなくジェット機、ビルを昇ってくる高そうなバイク、空にレールがひかれてそこを走る新幹線?そして例のごとく合体していく!
しかし、あのドラゴンの大きさの半分くらいしかなくパワー不足っぽいと思った瞬間
もピー
「もふもふピー!」
任せろといわんばかりに再び口に手を入れて今度は黒いカードを手にして再び掲げると……
ゴオオオオオオ
凄まじい音ともに空にビルが現れる!
「モチカンパニー本社!?」
ビルの正面に金の文字で書かれてる看板!?
もピー
「もぴ!」
もピーが合図するとビルが分割されてロボへと合体していく、
もピー
「もふ!」
今度は目の前に会社の役員さんが乗るような車が現れて扉が開き、もピーが入り俺を見て手招きしている。
「え?乗れと?」
コク
そして俺が乗ると車が走り出しそのままロボへと導かれていく!?