328 終わりの始まり
とりあえず…多分……これでなんとかなりそうという目処が立ったので急ぎ火山エリアへ向こう為、みんなに集合の連絡をして町の入り口に集合した、そこにはもちろんイワミーさんも来てもらい同行してもらえることになったというニュアンスで説明をした。
見送りにきたロジィエさんが……
ロジィエ
「やっぱり、私もついていったほうが」
「いえ、ロジィエさんには守らなければならないものがありますし、本当ならうちのメンバーをのこしたいとこなんですが」
ロジィエ
「いえ、あんな武器を使わないといけないくらいの強敵なんですからそれは」
そんな武器を作ったのはあなたなんですが……
イワミー
「大丈夫よ、ここには私の部下を配置しておくから」
ヨッジー
「部下?」
イワミー
「私のフレンドのことよ」
ヨッジー
「また個性的なお名前で」
「とりあえず、それなら安心だ」
アネゴ
「そうなの?」
まあ、下手なプレイヤーよりは強いというか、そういう次元じゃないから……
彼らに止められなかった普通のプレイヤーでは絶対無理だろ。
ロジィエ
「イワミーさんありがとうございます」
イワミー
「いえ、これも責務だから」
ゲンゾウ
「ふ~ん、なんか雰囲気がこの前と……」
イワミー
「そんなことはないわ!さあ、急ぎましょう」
半ば強引に別れを済ませて火山を目指すが初期エリアということもあり、道中の敵も弱く問題無く火山のエリアまで到達することができた。
ヨッジー
「あち~氷菓子の効果あってこれかよ」
モフぴ~~~
町で売っていた耐熱効果があるアイスキャンディーを食べているが、まるでサウナにいるような感じがする、もピーはすでに蕩けてびにょ~と伸びてる……戻るのかなアレ。
しばらくすると火山の入り口の前にできた亀裂から天高くマグマが壁の様にそそり立ち入り口を完全に塞いでいる。
ウィズ
「これは並大抵の魔法では止めることもできませんね」
イワミー
「魔法どころかどんな手を使っても無理よ……」
ゲンゾウ
「ふむ、ダインいけそうか」
「そこはやってみないとわかりませんが」
ヨッジー
「一発かましたれ」
「うん」
ブラックホールキャノンの起動ボタンを押すと肩からスラスターが伸びて地面が突き刺さり背中にあった砲身が前えっとゆっくり降りてくる、そして引き金を握ると正面にあったドラゴンの飾りがゆっくりと背面へ、右目にスカウター状の物が現れて発射位置を示してくれると同時に正面及び背面への注意喚起が表示されている。
「ヨッジー背後も危ないみたいだからちょっとどいてて」
ヨッジー
「後ろも?」
「そうみたい」
ヨッジー
「一体どんな射撃だ」
「じゃ 行くよ」
ブラックホールキャノン ハッシャマデ
3
2
1
シューーー
と何かがチャージされる音がしてその後に
ズドーーンという強烈な爆風が前後から聞こえる!?
正面は当然黒いエネルギーが発射されるが、その反動を打ち消す為か背中へと移動した龍の口から白いエネルギーが発射される。
「ぬおおおお、潰れる~」
両方から関取のような人たちにおしくらまんじゅうをされてるような強烈な当たりが俺を支配する。
「ウィズさん、アネゴ回復魔法を!」
ウィズ
「え!?あああ はい!」
アネゴ
「しっかり!!」