326 終わりの始まり
「あの~」
イワミー
「なに!」
「いや~そんな状態ならゲームを中断した方が」
イワミー
「確かにその通りだけど、父いえ社長が渋っているのと、あと一番の問題は開発者のあいつからこのゲームを止めたらプレイヤーの個人情報を拡散する等の脅迫的なメッセージが着てて止めるに止められないのよ」
「そんな」
イワミー
「ちなみにここで話したことは他言無用よ」
「……」
イワミー
「返事!」
「はい!」
こ 怖い~絶対上司にしたくねえ!
その後延々と愚痴を聞かされて一体どれくらい経ったのかわからないくらい……とりあえず、改めて出発の際は連絡をして合流して出発するという約束をしてその場は別れたが、なんだろ会社で働くとあんな感じなのかな……いろいろ考えようと思う。
とりあえず、時間も経ったのでそろそろ何か進展があった工房にもどると
げへへへ、いいね、いいね
コワイ!
ウィズ
「あ、ダインさん……あれ大丈夫ですかね」
「どうなんでしょう……」
すると
これじゃ足りないわね……あふれ出るコレをドウニカ
ああ、そうだ、そうしよう
急にミミックの蓋が開いたかとおもうとシュン!となにか手?なのかわからないがすごいスピードで出てきて俺の盾を持って行った。
うん、いいね!いいね!
ロジィエさんの高揚する声の後に
トゥシエ
「え!?何ココ何よあんた!?ええええ 嘘 ダメよ!いやあああああ」
ウィズ
「絶対ダメでしょ!?」
「……南無」
ウィズ
「南無じゃなくて」
「いや……どうすることも出来ないし、仮にもあの盾の製作者だし」
更に叫び声は続き
トゥシエ
「このまえ改修したばかりでしょ!」
それはソレ、これはコレです、さあ行きますよ
トゥシエ
「え!?なにを!!!」
そこから暫く何かを叩くハンマーの音だけが部屋に響いた……
「死んだか」
ウィズ
「死んだかじゃないでしょ!?」
ウィズさんに強めに問いただされてる中、問題のミミックの蓋が開いた。
ウィズ
「開いた……」
「大丈夫?なのか」
ロジィエ
「できました!」
宝箱の中から真っ白な鎧に正面にドラゴンの装飾、それと対照的に両肩に黒いスラスターのついたなにやら戦闘機のようなブースター、そして前回と変わらず背中にキャノン。
盾について特段変更はない……アレ先端に何か
ロジィエ
「お!気づきましたか、それガトリング砲ですね!」
「ガトリング砲!」
ロジィエ
「説明しましょう!漏れ出たブラックホールパワーをそのガトリングから放出するのですが、ま~ちょっとだけいろいろ問題があるんですが」
「問題?」
ロジィエ
「接近というかゼロ距離でしか発動できないんですよね」
「ゼロ距離射撃!?」