324 終わりの始まり
ロジィエ
「このままでは使った瞬間あなたの上半身と下半身がさよならすることになるの」
「え?」
ロジィエ
「ちょっと鎧ごと脱いでソレを見せてもらえます?」
鎧を脱いでロジィエさんの前に置くと、ロジィエさんが凄い勢いで
ロジィエ
「ほうほう!コレはコレは……なんとおおお!この砲撃の動力源であるブラックホールという力は闇魔法の超絶クラス」
「超絶クラス?」
ロジィエ
「文献でしかみたことない最上級を超えた魔法よ」
「そんなものが」
ロジィエ
「そして超絶クラスは文献上では集団を用いて放つ魔法なの」
ヨッジー
「一人じゃ支えきれないってことか」
ロジィエ
「その通りよ、MPもさることながらその反動を分散化する意味合いでも集団での運用が必要とされているわ」
ウィズ
「なるほど」
ロジィエ
「それがこの武器はMP無しでしかも無尽蔵に放てるまさに国宝レベルの代物!」
「でも使えないのでは」
ロジィエ
「大丈夫!私が何とかして見せましょう」
「おお!さすが」
ロジィエ
「こんなに素晴らしいものをまじかでみて私の心に火がついています!!」
おやおや、なにやらテンションがおかしく
ロジィエ
「えへへ、じゃあ取り敢えず分解して」
「え?」
ロジィエ
「せっかくの名品が使えないなんてみてられないんですよね、フフ」
「ヨッジー!ウィズさんロジィエさんを止めて!!国宝がバラされる!!!!」
ヨッジー
「ええええ!?」
ウィズ
「ロジィエさん落ち着いて!」
ヨッジー達が抑えに掛かろうとした瞬間!
プシュン!!
ロジィエさんと鎧が目の前で消え、そこには宝箱が一つだけ残されてそこから声が聞こえてきた。
ロジィエ
「大丈夫、大丈夫」
「ミミックモードに!!!大丈夫っていう奴が一番信用出来ないんだよ!」
ロジィエ
「ふふ~♪」
トントン
そんな俺にもピーが髭を使って肩を叩き笑顔で首を振る
「外交問題!」
GM
「あの~」
どことなく青ざめた様にみえるGMが声をかけてくる
「は!すみません!これはですね」
GM
「いえ、アレはアレで問題は問題なのですが……別件でちょっとだけついてきてもらっていいですか」
「これよりやばい事です?」
GM
「私的に言えば大変なことで……」
「……怖いです」
トントン
もピーがまた首を振って笑っている。
くそーなんかこれからの不安を増長するその笑顔は!
その後、GMに連れられていかれたのは喫茶店のような場所だった
そこに……
???
「暑いわね」
イワミーさん?




