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仲間になったアンデッドを生き返らせたら姫騎士だった!?  作者: 鳳凰院いちご
本章1 ウォータリア編
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319 終わりの始まり

オサ

「慌てるでない、あんなもの」


次の瞬間 バリバリとすごい音が鳴り中から巨大な蝶なのか蛾なのかわからないが、鉄の様な触覚を持ち銅のようなギラついた茶色の羽にブルーの胴体に白い目を光らせたモンスターが現れた。


「でかいな」


GM

「あいつがラスボスです」


ウィズ

「来ます!」


金属のような羽根をバタつかせて突風を起こしそれに紛れて無数の鋭利な金属を混ぜて飛ばしてくる。


「あの金属は何とか俺がするけど、風をとめないとオサが落ちる!」


オサ

「あわわ」


さっきまで吠えていたのに自身が揺れた途端 顔を青くしてオロオロし始める。


ウィズ

「大丈夫です、私の魔法で!ブレスガード極!」


オサの周りをシールドのようなエフェクトが囲い風を完全ガードする


「よし!ナイスあとは俺が『ダイヤモンドシールド』」


鉄壁のガードで刃を防ぐと敵が攻撃を切り替えて羽からなにやら黄色とピンクの鱗粉を蒔き始めた。


GM

「いけません!あれは精神攻撃です」


ウィズ

「なら『ステータスガード』これでかなり軽減できるはずです」


ウィズさんの魔法が俺たちを包み鱗粉の威力ほとんど無いくらいまでに弱体化してくれたおかげでレジスト(抵抗値が威力を上回ることによって悪い効果を受けない)することができた。


「よし!これならいける!」


GM

「ダメです!」


「え?」


GM

「オサが!」


オサ

「どうせワシなんて何も出来ないんだ」


なんか落ち込んでる!?


ウィズ

「え!?ほとんど精神攻撃は無効化していたはずなのに」


GM

「この作物は繊細なんです!」


「えええ!?レベル1でもレジストできるレベルですよ」


GM

「ええ、でもココまでは想定の範囲内……いやシナリオ通りです、ここから励まし!立ち直った時こそ真の収穫時」


そういってGMがオサに近づくと


GM

「大丈夫ですオサは立派な方です、さあ落ち着いて」


オサ

「嘘じゃ!お前の言葉には上辺ばかりじゃ!心にもないことを言いよって!」


GM

「そんなことはありませんよ!」


そこから彼是と褒めて持ち上げようとするがどんどんシナシナと弱っていく。


「くそ!せっかくここまで育ったのに」


するとウィズさんが


ウィズ

「いい加減にしなさい!良いですか?あなたは自分で今自分を殺そうとしています、あなたはみんなで育んだいのちを無駄にするんですか」


お疲れモードから来た怒りなのか、せっかく育ててきのに枯れようとしていることへの怒りなのか、ウィズさんが感情的になって話しかけている。


オサ

「育ててもらいたいと言った覚えわない」


ウィズ

「うまくは言えないけど……誰もがいつのまにか生まれて、いつのまにか自我をもち苦しいことや悲しい事があることは事実だけど、そこで何かを手にすることも出来る自分の価値は自分で決めるの」


オサ

「なんじゃ急に綺麗ごとを……」


するともピーが


ペシ!!


「あ!?」


大事に揺らさないようにと育ててきたオサをペシと叩いた


もピー


何かを怒るように鳴くもピー

すると


オサ

「ぐぬぬぬ、うおおおお……そうじゃったな、ワシはワシは全ての上に立つモノ!」


え?もピー何言った?


オサ

「そうじゃった!ワシの力は…ワシの積み重ねたものを」


え?あんたまだ生まれてそんな経ってないよね?


オサが何やら赤い光を放ちやがて揺らめく炎のようなエフェクトに変わると


ダーン!ダダダ!


急に勇ましい音が鳴りだした


「え?何?マイミュージック?」


GM

「おおおおお!ついにこの時が!全国の子供たちが憧れたあのシーンが」


「へ?」


BGMが合体ロボでも出てきそうな音楽が鳴り響く

するとオサの炎が集約して体を包んだ瞬間に目がカッと開き


オサ

「ゴーファイ!」


自ら天高く飛び上がり自身の蔦から解放し敵を睨め付けるとそのまま落下していく、


「え?危ない」


GM

「大丈夫です」


すると後方からすごい勢いで走ってくる真っ赤なオープンカーが現れてオサを搭載して敵に向かって走っていく、そしてオーラのようなモノをまとい敵に体当りして吹き飛ばす!

そしてドヤ顔でこちらを見ている上に手も耳も無いのにどうやって持っているかもわからない携帯電話を使って何やら話をしている。

すると突然、背後から敵の鉄の触手がオサを狙って攻撃を仕掛けてくる。


「危ない!」


俺が助けに入ろうとするがどうやっても届かない距離、これでクエスト失敗かという絶望な状況でもオサはなぜか笑っている、次の瞬間


パキュン!!


何かが触手に当たり木端微塵に!そしてすごいモーター音と伴に森からバイクに乗ってサングラスをしてグレネードランチャー?をもったバナナが飛び出してきた!?


「えええ?」


もう意味が分からない!?


オサ

「これワシのツレ」


なんか急に昔は悪かったんだぜって言いそうなワルオジみたいな口調!?

ステータスは表示されないがバナナ社長という名前が見える!?

すると敵が怒り出したのか羽根をばたつかせると鱗粉が舞いやがてそれが集まり数体のダンゴ虫のようなものとなりオサにむかって突進してくる。

オサは相変わらず電話を続けており、敵が近づいてくるとまたニヤとしている。

次の瞬間!


ドン!!


という音と伴に地下から二体のドリル付きの装甲車に乗った柿とマンゴーが現れて硬そうなダンゴ虫の甲羅ごと吹き飛ばしていく。


オサ

「可愛がってる若い奴ら」


またドヤ顔!

こちらも同じく名前だけが表記されていてマンゴーエンジニア、IT系柿!?

そして敵に向かってどこからミサイルが飛んできて敵を打ちのめす

ミサイルが出てきた先からヘリが現れそこの操縦席にはなぞのトマト!

名前は謎の女!?


オサの方を見るとなぜかウィンクして返事してる!?どういうことです!?


オサ

「ふ、仕上げと行こう!レーーーーッツミックス!!」



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