314 終わりの始まり
GM
「いいですか～ゆっくりゆっくり周りからすくうよう」
ウィズさんが芽の出たらしいと言われてる土をゆっくりと両手ですくいながらGMの指示を聞いてる。
GM
「いいですか、腕をあまり上下させずに並行を意識して歩きましょう」
ウィズ
「これはこれで中々腕が攣りそうで」
GM
「頑張って少し小走りに」
「ウィズさん変わろうか」
GM
「それはやめたほうがいい」
「え？」
GM
「前にも言った通りこいつは敵を呼び寄せるから」
「え？まさか移動中も」
GM
「もちろん」
当たり前だろ、やれやれ みたいな感じの雰囲気出すんじゃねえ！
ということはあれか、これからは単独で戦わないといけないの！？
「となると俺一人で」
もピー！
「あ、まあもピーと二人（正確には一人と餅）で戦えと」
GM
「そうですね」
そうですが何か？的な雰囲気で言うんじゃねえ！
GM
「日が暮れる前に火口へ行かないと間に合わないので急ぎましょう」
ウィズ
「なるべくゆっくりで」
GM
「極力早くで」
ウィズ
「善処します……」
やや急ぎ足くらいのスピードで歩いていくと案の定また昆虫型のバグモンスターと更に今度はネズミのようなモンスターまで現れた。
「一人でさばききれない」
その時
ぴゅ！
ビュ！！
すごい勢いで何かを飛ばす！もピー！
その物体を浴びた途端敵たちは動く術を失いのたうち回っている、
「もピーあれはトリモチ？」
もピ
何その凄腕ガンマンみたいなドヤ顔は
念のためにステータスを確認すると
もピー レベル190＜進化可能だが条件を満たしていない＞
種族 開運正月モンスター
状態：ダインに従族
HP10,000
MP9,000
スキル
・トリモチマシンガン→NEW＜昇華＞真・トリモチ：神速でトリモチを目にも見えないレベルでの狙撃を行うダメージもさることながら攻撃を受けたものは身動きが出来ず弱体化して時には消滅してまう（虫、動物系に効果絶大）
・開運招来
・もちもちシールド
・NEW：氷餅 凍った餅を高速で打ち出す（食用可）
真・トリモチ……古来よりトリモチは確かに農家さんが害虫や害獣駆除に使っていたが、それにしても強すぎるだろ
辺りを見回すと身動きが出来ない敵が現れた瞬間にトリモチを喰らって動けなくなっている。
もピ
またつまらないものを撃った的な感じを出しているもピー
ウィズ
「強いですね……これだったらさっきの戦闘でも使ってくれれば」
「そうですね、でも覚えたばかりのようですのでさっきの戦闘でレベルアップしたときに覚えたのかもしれないですね」
モピ！
そうだよ！ばりに鳴くもピー、とりあえずここは餅は餅屋ということでもピー先生存分にやちゃってください！！
