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仲間になったアンデッドを生き返らせたら姫騎士だった!?  作者: 鳳凰院いちご
本章1 ウォータリア編
586/715

297 終わりの始まり


ヨッジー

「すごい速さだな」


ウィズ

「それだけ心配なんでしょ」


アネゴ

「そうね」


ゲンゾウ

「うむ」


ロジィエさんのスピードは恐ろしく早くバフをかけた状態でようやく追いつける程度の鬼気迫る素早さだった。

そしてようやく町についたのだがその様子は一変していた、昔は菓子の露店が並びどちらかといえばファンタジー要素溢れる町だったのに対して、現在はどこか寂れたような西部劇の町の様な殺伐した感じさえ漂う雰囲気だった。


ウィズ

「なんか町が」


ヨッジー

「ああ、ちょっと様子がおかしいな」


ゲンゾウ

「ふむ」


GM

「……」


「詮索はあとにしてとりあえずロジィエさんのとこに」


するとロジィエさんの家から悲鳴が!


アネゴ

「急ぎましょう!」


ヨッジー

「またアイツか!」


しかし、悲鳴の現場についてみると…


ミリム

「ぐるじいいい~どうしたの~」


ロジィエ

「良かった無事で!」


ミリム

「ブジジャナクナリソウ」


「ロジィエさん落ち着いて!」


ヨッジー

「なんつう力だ」


ウィズ

「回復魔法を!」


アネゴ

「正気にもどりなさい!」


そこからなんとか宥めて、とりあえず失神してしまったミリムさんを寝かせてウィズさんそしてアネゴさんにロジィエさんの傍で落ち着かせるように頼み、俺たちはとりあえず村の様子を見にでかけることにした。


ヨッジー

「しかし人っ子一人外に居ないな」


「まあ、この暑さだからな」


ゲンゾウ

「ふむ、この町は確か職人の町ときいておるんじゃが、ちょっと覗いても構わんか」


「そうですね、俺も防具見たかったし」


丁度近くに防具屋があったのでそこを指さし中に入ってみると手入れの行き届いた装備品がレベルごとに整頓されて置いてあるのだが不思議なことに値段が相談となっていた。


ヨッジー

「値段がない?」


「時価ってことかな」


ゲンゾウ

「ふむ、確かに良く出来てはいるが日用品までもが時価とは妙だな」


すると奥の方から職人らしき人が出てきて、


職人

「いらっしゃい、旅人かい?珍しいなそれなら期待できそうだ……お前たち今水をどれくらいもっている、収納魔法とかで大量にもっているならそれに見合う装備を見繕うぞ」


「水ですか?」



職人

「ああそうだ」


ヨッジー

「お金じゃなくて?」


職人

「金など今は価値が低い、水のがよっぽど価値が高い」


「そうなんですか?」


職人

「ああ、金持ちの奴らは当初は偉そうに水の独占などを金でしていたが今じゃ金の価値もなくなり、今じゃ普通の人より苦しい状況じゃ」


「治安とか大丈夫なんですか?」


職人

「ああ、最低限の水は国から配給されているからなんとかなっているが…あくまで最低限だかなら、今じゃ水が金みたいなもんだ」


ヨッジー

「なるほど」


職人

「昔は菓子職人たちもいっぱいいて賑わっていたが、今じゃ菓子など喉が渇くから他の国へ行っちまったりしてな人も減った、唯一残ってるのは水菓子の職人がその技術で水の蒸発を防ぐ食べ物を販売したり、国のお偉いさん、水持ちに対して高級水菓子を販売しているものくらいしか残っとらん」


それでこの町に活気がなく殺伐としていたのか、話を聞きとりあえず情報のお礼にヨッジーが籠手、ゲンゾウさんは職人道具の刃物、俺は金属の脛当てを水と交換すると店主は大いに喜んでいた。




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