295 終わりの始まり
その後 スレインが開けたと思われる人が一人通れるくらいの穴を進んでいくとどこからか……
トントン
と小気味いい何かを打つ音が聞こえてきた。
ヨッジー
「敵か?」
ウィズ
「念のために用心したほうがよさそうね」
アネゴ
「ええ」
俺はもしかして何か知ってるかと思いGMを見るが、こちらから目線を外して自分は空気ですバリに気配を消している。
「索敵スキルなどを使って慎重に行こう」
ゲンゾウ
「うむ、ならば」
そういって取り出したのが
ポンポン船改 小道具
舟形の模型に火をともしてその熱で進む玩具だが脅威の技術で車輪等をつけて地上でも走行可能としたもの
効果:進んだ距離の範囲内で索敵を行い状況を確認することが出来る。
「脅威の技術って」
ゲンゾウ
「な~に これくらいすぐできるように教えてやるからな、落ち着いたら」
「いや…」
ゲンゾウ
「ん?」
「いえ、なんでもないです」
ショクニンコワイ
などと思っている船は走り出しトコトコと歩くより少し早いペースで先を走っていく
ウィズ
「こんなデコボコ道でも安定して走れるんですね」
ゲンゾウ
「儂の腕じゃ」
GM
「昔の玩具をあそこまで再現するとは興味深い」
さっきまで空気だった人が急に乗り出してきた……
暫くすると
ゲンゾウ
「ふむ、どうやら敵はいないようじゃが人がいるようだな…認識では敵のようではないようだ」
「なるほど。そしたら注意は怠らず進んでみますか」
細い道を進んでいくと徐々に熱くなっているように感じがしてきた、
ゲンゾウ
「ふむ、先ほどの寒さから一変して急に熱くなってきたの~」
ゲンゾウ
「確かに」
もピーー!
もピーもビロ~ン若干伸びてるような感じがしなくもない……
「熱いはずだ」
小さなほら穴を抜けるとそこには赤くドロドロに溶けた溶岩の川が流れていた、
辺りの様子を見ているとなんか見覚えがあるような…
ヨッジー
「どうした?」
「なんか見覚えがあるような気がしないようでもないんだが」
アネゴ
「とりあえず、このままじゃ私は焼き魚になりそうだから水の中に入るわ」
そう言ってスキルで器用に水の球体を作り出してその中にスポッと入ってしまった。
まるで空飛ぶ金魚鉢いや鯛魚鉢……インパクトが強い置物見たくなっている。
ウィズ
「良いな…」
アネゴ
「エラ呼吸できるなら作ってあげるわよ?」
ウィズ
「無理っす」
そんな話をしながら奥へと進んでいくと俺のは何かのデジャブを見ているのではないかと驚愕した……そこに居たのはなんと!
箱の中から手をだして鍛冶仕事?をしているミミックだった!?




