288 終わりの始まり
キル
「マグマの沼!」
キルがゴーレムAの周りをマグマの泉へと帰るが確実にダメージは入っているがそれをおかまいなしに攻撃へと行動してくる、その動きはまさに獣のごとく本能の赴くままに俊敏かつ的確に急所を狙ってくる。
キル
「ターゲットにされたら回避スキルまたは変わり身を使って逃げることに専念しろ、カウンターや攻撃しようなんて色気をだすな」
とは言え回避に専念しても相手の基本戦闘力が高すぎ、またただでさえ高かった攻撃力が強化されて手の付けられないレベルとなっておりかすっただけでもやられてしまうレベル、手下はどんどん減っていく。
盗賊職プレイヤー
「やべえぞ」
キル
「わかっている、だが今はこうやってHPを徐々にへらしていくしか方法はない」
回復職プレイヤー
「リカバーも間に合わない、このままじゃ」
キル
「ちっ、あいつら発破かけたが進捗はなさそうだし…使えないな!俺が時間を稼ぐその間に建て直せ」
キルがゴーレムAの前に立ちその俊敏さを活かしながらナイフで応戦していくが焼け石に水状態でジリ貧なのだがその顔は不敵な笑みを浮かべている。
キル
「よし、待たせたなとっておきの檻をくれてやる!ナイフ ザ ラビリンス」
突如 ゴーレムAの周りに散在するナイフが光り出しそのままゴーレムAを覆うように展開し、さらにその形状変化させてゴーレムAを銀色の正方形のボックスへと閉じ込める。
キル
「そいつは 発動条件がめんどくさいが一度はいったらナイフで覆われた迷宮に閉じ込められる、ちょっとやそっとじゃ出れないぞ!さあスレイン今度はお前だ」
やけくそになっているヨッジーの応戦を受け流しながらスレインはそれをみて、焦ることもなく
スレイン
「勝ち誇るにはまだ早いぞ」
キル
「はあ?」
すると銀の檻からピシピシというき裂音が聞こえてきた、
キル
「おいおい、冗談だろ」
バシンという金属が引き裂かれるような音が聞こえてそしてその亀裂から手が現れて、その後ボロボロの赤き獣の本体と若干体を覆う岩を引きずりながら現れる。
スレイン
「ほれ、まだ終わっとらんよ」
キル
「クッソが!」
しかし、次の瞬間
赤き獣
「今のうちに私を倒せ」
スレイン
「なぜじゃ、まだコントロールはこちらに」
赤き獣
「ふ、ダインは動けないみたいだが私は違う、さあ早く」
スレイン
「そんなバカな!」
驚きのあまりヨッジーの攻撃をいなすことも忘れて赤き獣を注視するスレイン
スレイン
「スキル反骨心……瀕死に追い込まれた際にすべての状態異常を無効化、自然回復」
赤き獣
「時間がない!キルお前はなかなか良い男だ……だが今のままでは私は倒せん」
キル
「……」
赤き獣
「ふ、可愛い奴だ」
そういうと急に投げキッスをするような仕草をすると何か光のようなものがキルに飛び出し吸い込まれていく
赤き獣
「私の代で終わりかと思ったが、お前にそれを使いこなせるか?」
キル
「上等だ」
未『継承スキル』
必殺の一撃 「紅一閃
継承者 赤き獣




