283 終わりの始まり
赤き獣
「邪魔になるなよ」
キル
「邪魔になるなら倒して構わないぜ」
赤き獣
「言うじゃないか、ますます気に入った…いくぞ」
キル
「野郎どもトラップを張り巡らせ!」
キルとその手下がニヤリとして颯爽と攻撃を開始する、
ヨッジー
「俺たちいらないんじゃないか?」
ウィズ
「ええ」
アネゴ
「油断は禁物よ、バックアップとして待機しましょ」
ゲンゾウ
「うむ」
戦況は一方的だったキル達の適格な妨害スキルの前に動きを封じ込められた蒼きワインはなす術なく一方的に赤き獣の攻撃を喰らうだけとなり、さらにキルの状態異常攻撃が加わり反撃すらままならない。
そして……
赤き狼
「我が一つの技にして必殺の一撃 「紅一閃」!」
拳の先からレーザー状の線が発せられ相手の心臓と思われる位置にセットしたかとおもうと、次の瞬間には相手をすり抜けて背後に移動していた。
蒼きワイン
「ううう/バカな」
蒼きワインはそのままうつ伏せに倒れてしまった。
赤き獣
「ふん、この拳を見切れるやつなんざ100年経っても現れんよ」
キル
「えげつないな」
ヨッジー
「圧勝だな」
ウィズ
「終わったみたいですね」
みんな安堵の表情で話しいると
キル
「だれだ!」
突然キルが掘っている途中の穴の向こうを見て叫ぶ、すると穴の向こうから体が透けたぼんやりとした姿で老人が現れた。
???
「これも運命なのか、逃れられない定め」
そこにいたのは昔 滝の下の洞窟であったドワーフの幽霊さん
赤き獣
「お前とはダインという奴があったことがあると言っているが」
俺の言葉を赤き獣がさんが代弁してくれた
???
「そうか……ターニャの連れだったか望まぬ未来が来てしもうた」
ヨッジー
「おいおい、アレって前作のドワーフ魔帝スレインじゃ」
ウィズ
「え?前作」
スレイン
「いかにも昔の世界の住人にして、これから敵となるモノじゃ」
ヨッジー
「敵!?」
スレイン
「あの方の意向なれば逆らえんのじゃ」
アネゴ
「あの方?」
スレイン
「創造主にして父とでも言えば良いか……すまんな」
そういうと手を広げると色で言うとブラウンのオーラが集まりまるで岩を表すような光を形成していくとそれを俺と蒼きワインに投げつけた。
ヨッジー
「ダイン!」
すると赤き獣さんが呻き出して慌てて解除しようとしたがまるで体の自由を拘束するように岩が覆っていき赤き獣さんの意識を通して意識が乗っ取られるかのように徐々に金縛りあったかのように体と心が離されてしまったようになっていく、
今自分がどういう状態かわからないが蒼きワインさんを見るとその姿は岩で出来た石像のような状態になっており、その体から膨れ上がるように岩の突起物がでているモンスターのような出で立ちになっていることから自分もそのような形になっていることが想像できた。
ヨッジー
「ダイン!」
ウィズ
「ダインさんが」




