281 終わりの始まり
土の中からよろけながら蒼きワインがはい出してきたが、
先程のまでの勢いや怒りといった感情は消え失せ、代わりに焦りと苦痛の顔へと変化している。
蒼きワイン
「これ以上は/このままでは分が悪い」
すると突如ポルカの前に移動した。
蒼きワイン
「聞いてほしいの/このままではお互い負けだ 一時この場を離脱するまで共闘としよう」
ポルカ
「誰がお前の……」
そこまで言いかけてポルカの意識より現状に耐えられない女王の精神が勝ったのか大人びたポルカの表情がより女王の顔に近い状態へと変わり
ポルカ
「了承しよう、何をすれば良い」
蒼きワイン
「ありがとう/ならば奴らの目を欺ければ」
何やら話をしていると
キル
「てめえ!人が話してるときに俺を無視するとは良い度胸だ」
ポルカ
「ふん、説教はコリゴリじゃ」
すると突如猛烈な吹雪が辺りを覆いつくす
キル
「てめええ!
ポルカ
「じゃあね、坊主」
キル
「お前にだけは言われたくない!」
吹雪は強くなりやがて前方がホワイトアウトしていく
赤き獣
「往生際が悪い」
ヨッジー
「このままじゃ逃げられる」
するとキルの手下達が
手下
「このままじゃ嫁に逃げられるぜ」
キル
「誰が嫁だ」
手下
「じゃ、ほっとくのかよ?」
キル
「まだアイツには言わないといけないことがある」
手下
「じゃあ、決まりだな」
キル
「ふん、とっと行くぞ」
ヨッジー
「追えるのか?」
キル
「はあ?愚問だな俺たちは狙った獲物を逃したことがない」
手下
「俺たちの索敵スキルからは逃げられねえぜ」
手下
「早く嫁を取り戻さないとな」
キル
「誰が嫁だ!」
手下たちが笑いながらスキルを発動するがその連携は見事なものだったマップらしき図面を展開させてソナーなのかわからないが頭上に何かを打ち上げてそれを元にマップに敵の予測位置を乗せて行く。
赤き獣
「ほ~あの坊主言うだけのことはあるし、男に惚れられるタイプだね」
キル
「これは貸しだからな行くぞ、アンチジャマー」
すると俺たちの周りの視界が突然クリアになり風や雪などの妨害が無くなっていた、
キル
「あっちだ、遅れるなよ」
そう言って走り出したがどこにも姿が見えない、すると
赤き獣
「おや、まったく恥ずかしい逃げ方をするね」
赤き獣さん曰く地中に潜りその中を移動してるとこのこと
赤き獣
「私を舐めるなよ」
そういうと地面に拳を突き立てて ハッ という掛け声ともに地面を押すと地面が割れて地価のトンネルへと繋がった。
ヨッジー
「地面押しただけで割れるのかよ」
赤き獣
「さて、もぐらに鳴り下がった獣退治といきます」




