265 終わりの始まり46
それは数分前のこと突撃してくる魚女を止めるべく町の外ではバリケードや残ったタンク職が防壁を作っていたが、
？？？
「どきなさい！ケガするわよ フィッシュサンダー！」
体の周りに雷を纏いそのまま直進に突撃してくる、
触るものは吹き飛ばし、妨害する壁は触れた瞬間暴発を起こして崩れ去る、
壊れぬ魚雷如く、突っ込んでくる。
プレイヤー
「誰か止めてくれ！」
「無理だ、止めたくても止める方法がわからん！」
「発射された銃弾を止めろって言ってるようなもんだぞ」
あっという間に町の門前につくと立ち止まりフヨフヨと魚の姿のままほくそ笑む魚がいた。
？？？
「目標はここね、あっけなかったわ」
非戦闘員のプレイヤーやNPCが門の前で必死に抵抗してようとする姿をみて、
？？？
「ごめんなさいね、でもこれが定めなのよ」
そういうと口から大きな水の塊を出す
？？？
「一撃で終わらすわ…アクアガム」
水の塊は風船ガムのように膨れ上がっていく、しかもその中から不気味な光が揺らめき
見るからに危なさそうな雰囲気。
その時
？？？
「魚野郎！俺が相手だ」
出刃包丁にねじり鉢巻きいかにも板前のようなカッコをしたNPCが前に出てきた、
プレイヤー
「おじさん危ないって！」
「そうよ、死んじゃうって」
必死にプレイヤー達が止めようとしているがお構いなし前に出て、
？？？
「この磯五郎！今まで何匹の魚を三枚におろして来たかあああ！この包丁で活き作りにしてらああああああ！」
プレイヤー
「あああ！そんなに近づいたら」
磯五郎さんが敵へと突進すると……
？？？
「三枚におろす…活き作り！！！！！！！！いやああああ！」
急にトラウマスイッチが入ったのか、我を失い明後日の方向に水球を放つとその後も無差別に水球を放ちやがて水球が口元で暴発してそのまま地面へと陥った。
その後、不思議な光が天へと伸びて動かなくなった。
磯五郎
「え？」
その後、捕縛して現在に至るのだが、遅れてきたヨッジー達によってその敵の正体がわかった、
ヨッジー
「アネゴだなコレ」
ウィズ
「ダインさんに最終確認とらないといけませんが、話を聞く限り間違いないですね」
こうして町を襲ってきたアネゴ？の襲来は幕を閉じた。
