256 終わりの始まり37
「その顔はバルバロイさん!」
俺たちの為にしんがりとなって行方不明になっていたバルバロイさんの顔がそこにはあった。
バルバロイ
「こんなんところで再開はしたくなったな」
そういうと指をパチンとならすと頭上に*バトルフィールドが展開していく、
*バトルフィールド:特殊なボスなどとエンカウントしたとき発生するフィールドで基本的にエンカウントした1パーティー以外このフィールド内に入ることが出来ない。
「え?」
発生したバトルフィールド体が吸い込まれていく、
チェイン
「ダイン君!」
チェインさんが俺の足をひっぱろうとした瞬間、ズドンというすごい音がして軍艦の大砲から丸い黒いボールのようなものが発射された、それには水兵さんが被っている防止をかぶった大砲の球に可愛い顔がついてるようないかにも雑魚っぽいようにみえるのだが様子がおかしい何故かそのモンスターとは別な凶悪そうなモンスターがダブって見える。
プレイヤー
「あれ?俺の目おかしくなった?」
チェインさんが慌ててステータスをチェックしてみると
チェイン
「いや、おかしくなってないあいつのステータスはバグっておかしな表記になっている」
プレイヤー
「よくわからないがめんどくさそうな敵ってことは確定の様だな」
チェイン
「すまん、ダイン君そっちは頼む!各自一人では対処せずに前衛と後衛で組んで対処にあたるんだ見た目以上にやばい敵だ」
次々と敵は発射される数でいえばこっちとほぼ同数だがその未知な強さからして全力で挑むしかないと判断しチェインは残り指揮をすることに選んだ、そして問題のダインは……
=ボスフィールドの中=
「バルバロイさんですよね?」
バルバロイ
「ああ、そうだ」
「よかった……というべきなのでしょうが」
バルバロイ
「そうだな、この出会いは最悪な状況だな」
「一体なぜ?」
バルバロイ
「お前も知っているだろうこの世界がゲームだと」
「!」
バルバロイ
「俺はある方からその事実を知った、最初は信じられなかったがその方が起こす現象をみてそれが事実だと理解して同時にやるせない怒りに打ち震えた」
「……」
バルバロイ
「この怒りや悲しみに満ちた運命はすべて筋書きの上で踊らされてる存在であり、ゲームという物語を面白くする設定の為にあの悪夢を繰り返してきた」
血が出るのではないかと思われるくらい拳を握りしめた。
「それは」
バルバロイ
「だから俺はこの世界を壊そうと思う」
「……」
バルバロイ
「お前が悪いわけでもない、寧ろダインには感謝している呪われた中で夢を見せてくれた」
「……」
バルバロイ
「いろいろ考えたが誰が悪いかなんてモノはない、悪いのはこの世界だ」
「その意思を否定するつもりはないです、あの時変われたからまだ変われるだとか生まれた場所なんて俺の世界でも酷い人もいるとか説明してもあなたはきっと納得しない……いやそれを飲み込むことなんてできないと思う」
バルバロイ
「すまぬ」
「謝らないでください、本当に謝らないといけないのは僕かもしれない……だけど俺も守りたいものがあるんです」
バルバロイ
「わかった」
そう言って剣を構える……
バルバロイ
「始めよう」




