245 終わりの始まり26
あれから特に問題もなく順調に人も増えつつあるので、安全面と整理がつくように入村時に名簿の作成としてやりたい職とスキル記載してもらうモノを作り、簡単な規約的なものを作り読んでもらうことし、そこにアクアさん達の情報提供も併せて告知するようにした。
このまま順調にいってくれるとは思っているのだが通常のパターンだと……
何か起きるな……と思うのだが、
「とりあえず普通の村程度の形にはなりそうですね」
ヨッジー
「普通ね……」
「ん?」
そう言うとヨッジーがじーっと辺りを見回す、
ヨッジー
「いや~村の周りを木々が幹を鞭状にしてブンブン言わせながら外敵を遮断し」
「うっ」
ヨッジー
「建物はほこらの外におしゃれな北欧風の木々を組み合わせたバンガローやら昭和初期のようなノスタルジックな木造アパートっぽいのも建設中」
「あれはプレイヤーさん達の趣味で」
ヨッジー
「作物至っては全フィールドからどっからとってきたのかわからん作物がワッサワッサと」
「ああ~あれはチェインさんのギルドメンバーが」
そうあれから急激な変化があった、
まず畑の周りに植わっていた木々の種が発芽し、急成長して今では2mくらいの街路樹の様な形で村を囲んでいる、なお外から見ると綺麗な白い木々にしか見えないが例のごとく凶暴な番犬なような存在です、あと木々剪定はキング種が時折しておりその端材を納品してくれるため、職人連中から人気が高い。
そして、人口については体制に不満を持つNPC及び最近主だったイベントや更新もないことからプレイヤー達が結構な人数参加してくれたこともあり、居住スペースが足りなかった為、外にも施設を建て始めたがこのときハウジングを主として担ってくれたプレイヤー達は流職人達が多く、そういったプレイヤーが作る建物が単純な家を作る訳もなく……
プレイヤー達が集まり区分けをして木造で作れる最新物件をエリアごとわけて計画を作りそこにNPCの大工的な人たち、一般プレイヤーの手伝い完成したのが、
北欧ロッジ風エリア、昭和レトロエリアの二つが完成した……
そして、食糧面なのだが塩分が取り除かれて普通の作物はもちろんのこと、どこで手に入れたのかわからないチンゲン菜のような見た目だが肉の花が咲く野菜?、まるでどこかのゲームに出てきそうな黄色と赤のキノコが左右に揺れながら土から生える踊る茸菜、透明な葉っぱの中に甘い液体とフルーツのような綺麗な甘酸っぱい球体が美しいフルーツポンチのキャベツ、戦って勝たないと収穫できない植物……?通常では滅多にお目にかかれない植物達が畑に溢れている、こうなった理由がチェインさんの一流ギルドメンバーが面白がって集めた種をこれまた一流農業スキルを持ったプレイヤーが意地になって育てている、
そして、それを見てこれもできるか!これなら出来まいとお互い面白がった結果……
とてつもない畑が出来ている。
あと肉などについては一般プレイヤー、そして戦闘大好きプレイヤーがレベル上げ&戦闘指南と称して大量に……
「やばい町だな」
ヨッジー
「ああ……」
それ以上なにも言えなかった……




